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思春期女子の心と体の変化|親が意識したい接し方4つのポイント
2026.01.22

「最近、娘の態度が急に変わった」「何を考えているのかわからない」と感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
思春期女子は心と体が大きく変化する時期で、親との関係性も複雑になりやすいんです。感情の波が激しくなったり、友達関係を優先するようになったりと、これまでとは違う一面を見せることがあります。
この記事では、思春期女子の心と体の変化から、親が意識したい接し方4つのポイント、勉強のサポート方法まで詳しくご紹介します。お子さんとの関係をより良くするヒントが見つかりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
思春期女子ってどんな時期?まずは基本を理解しよう

- 思春期は女の子の場合8〜9歳頃から始まることもある
- 思春期と反抗期は異なる概念で、反抗期は思春期の中で起こる心理現象
- 思春期の変化は一人ひとり異なり、個性として受け止めることが重要
思春期は子どもから大人へと成長する過渡期であり、女の子にとって心身ともに大きな変化を迎える時期です。
この時期の特徴を正しく理解することが、お子さんへの適切なサポートにつながります。まずは思春期の基本的な知識を押さえておきましょう。
思春期はいつから始まる?女の子は8〜9歳からの子も
- 女の子の思春期は8〜9歳頃から始まることもある
- 一般的には9〜11歳頃にスタートし、18歳前後まで続く
- 体の発達と心の成長は必ずしも同じペースで進まない
思春期の始まりは個人差が大きく、女の子の場合は8〜9歳頃から始まることもあります。
一般的には9〜11歳頃にスタートし、18歳前後まで続くとされています。近年は栄養状態の改善などにより、思春期が始まる年齢が早まる傾向にあるんです。
思春期の開始時期は遺伝的な要因も影響します。お母さんの思春期が早かった場合、娘さんも早く始まる可能性が高いと言われています。体の変化が周囲より早いと本人が戸惑うこともありますので、事前に話をしておくと安心です。
また、体の発達と心の成長は必ずしも同じペースで進むわけではありません。体は大人に近づいても、精神的にはまだ子どもの部分が残っていることも多いんです。
思春期と反抗期って何が違うの?
- 思春期は身体的・心理的な発達期間全体を指す
- 反抗期は親や大人への反発心が強まる心理的な時期
- 女の子は無視や部屋にこもるなど表面に出にくい形で表現することも多い
思春期と反抗期は混同されがちですが、実は異なる概念なんです。
思春期は第二次性徴を含む身体的・心理的な発達期間全体を指します。一方、反抗期は親や大人への反発心が強まる心理的な時期を表しています。反抗期は思春期の中で起こる心理現象のひとつと考えるとわかりやすいでしょう。
女の子の場合、男の子と比べて反抗が表面に出にくいケースもあります。言葉で激しく反発するのではなく、無視したり部屋にこもったりといった形で表現することも多いんです。
親に対して距離を置くようになるのは、自立心の芽生えでもあります。反抗期は成長の証と捉え、必要以上に心配しすぎないことも大切ですね。
思春期の現れ方は子どもによって違う
- 思春期の変化は一人ひとり異なる
- 同じ家庭で育ったきょうだいでも全く違う様子を見せることがある
- その子自身の成長に目を向け、比較しないことが大切
思春期の変化は一人ひとり異なり、同じ家庭で育ったきょうだいでも全く違う様子を見せることがあります。
体の発達スピードも、心の変化の現れ方も、その子の個性として受け止めることが重要です。ある子は急に口数が減り、別の子は感情の起伏が激しくなるかもしれません。どちらも思春期の正常な反応なんです。
周囲の友達と比べて発達が早かったり遅かったりすると、本人が不安を感じることもあります。「あなたはあなたのペースでいい」というメッセージを伝えてあげましょう。
思春期女子の心と体に起こる変化

- 第二次性徴により体つきが女性らしく変化する
- ホルモンバランスの変動で感情が不安定になりやすい
- 親より友達との関係を重視するようになる
- お父さんを避けるのは珍しいことではない
思春期女子には体と心の両面で大きな変化が訪れます。
ホルモンバランスの変動により、体つきが変わるだけでなく感情面でも不安定になりやすくなるんです。ここでは具体的にどのような変化が起こるのかを見ていきましょう。
体の変化|第二次性徴で何が変わる?
- 胸のふくらみ、体毛の発育、初経が第二次性徴の特徴
- 女性ホルモン(エストロゲン)の分泌増加が原因
- ニキビや肌荒れに悩む子も増える
第二次性徴により、女の子の体にはさまざまな変化が現れます。
胸のふくらみ、体毛の発育、そして初経を迎えるのがこの時期の大きな特徴です。身長も急激に伸び、体全体が丸みを帯びた女性らしい体型へと変化していきます。
体の変化に対して恥ずかしさや戸惑いを感じる子も少なくありません。本人の気持ちに寄り添い、必要なケア用品を一緒に選ぶなどのサポートをしてあげてください。
心の変化|感情が不安定になりやすい理由
- ホルモンバランスの変動で気分の浮き沈みが激しくなる
- 自己肯定感が下がりやすくなることもある
- 脳の前頭前野がまだ発達途中で衝動的になりやすい
思春期女子の感情が不安定になるのには、ホルモンバランスの変動が深く関わっています。
女性ホルモンの分泌量が急激に変化することで、気分の浮き沈みが激しくなりやすいんです。些細なことでイライラしたり、急に悲しくなったりすることは決して珍しくありません。
また、周囲からどう見られているかが気になり、自己肯定感が下がりやすくなることもあります。この時期は脳の前頭前野がまだ発達途中にあるため、理性よりも感情が先に立ちやすい状態にあると理解しておきましょう。
人間関係の変化|親より友達を優先するようになる
- 親よりも友達との関係を重視するのは自立に向けた正常な発達過程
- 女の子の友人関係は特に複雑になりやすい
- SNSでのコミュニケーションがストレスの原因になることも
思春期に入ると、親よりも友達との関係を重視するようになります。
これは自立に向けた正常な発達過程であり、仲間との絆を深めることで社会性を身につけていくんです。
女の子の友人関係は特に複雑になりやすい面があります。グループでの行動が増え、仲間外れへの不安や、特定の子との親密な関係への執着が見られることもあるんです。
SNSの普及により、既読スルーや投稿へのリアクションなど、デジタル空間でのコミュニケーションがストレスの原因となるケースも少なくありません。
お父さんを避けるのは自然なこと?
- 思春期の女の子がお父さんを避けるのは珍しくない
- 自分の変化を意識し始めているサイン
- 適度な距離感を保ちながらさりげない接点を持ち続けることが大切
思春期の女の子がお父さんを避けるようになるのは、珍しいことではありません。
異性である父親との距離感に敏感になり、自分の変化を意識し始めているサインでもあるんです。「お父さんと一緒のお風呂は嫌」「お父さんの洗濯物を分けてほしい」といった要求は、娘さんが自分の体を大切にしようとする表れです。
急に冷たくされたと感じるお父さんもいるかもしれませんが、人格を否定されているわけではありません。共通の趣味を通じた関わりや、送り迎えの車中での会話など、さりげない接点を持ち続けることで良好な親子関係を維持できますよ。
思春期女子が抱えやすい悩みとは
- 友達関係やSNSでのトラブルに悩む子がいる
- 勉強へのやる気が急に下がることがある
- 「いい子」ほど隠れたSOSを出している可能性がある
思春期女子は心身の変化に加え、学校生活や人間関係においてもさまざまな悩みを抱えやすくなります。
多くの親御さんが気づきにくい悩みもありますので、どのような問題が起こりやすいのかを知っておくことが大切です。
友達関係やSNSでのトラブルに悩む子もいます
- 友達関係の悩みはSNSと切り離せなくなっている
- 既読無視や仲間外れ、悪口の拡散がSNS上で起こることも
- SNSを通じて知らない大人とつながる危険性もある
現代の思春期女子にとって、友達関係の悩みはSNSと切り離せなくなっています。
LINEグループでのやりとりやInstagramの投稿など、デジタル空間でのコミュニケーションが日常化しているんです。既読無視や仲間外れ、悪口の拡散といったトラブルがSNS上で起こることもあります。
また、SNSを通じて知らない大人とつながってしまう危険性もあります。オンライン上の安全についても、親子で話し合っておくことが重要です。
勉強へのやる気が急に下がることも
- 心身の変化や友人関係への関心で勉強以外に意識が向きやすい
- 中学以降は学習内容が急に難しくなりつまずきやすい
- 目標が見えないとやる気が出にくくなる
思春期に入ると、それまで真面目に取り組んでいた勉強への意欲が急に下がることがあります。
心身の変化に伴う疲れやすさ、友人関係への関心の高まりなど、勉強以外のことに意識が向きやすくなります。中学に入ると学習内容が急に難しくなり、一度わからなくなると追いつくのが大変になり、「自分は勉強ができない」という思い込みにつながることもあるんです。
勉強が嫌いになってしまう原因やその対処法について詳しく知りたい方は、「勉強が嫌いな子の特徴と原因」の記事で詳しく解説しています。
「いい子」ほど注意!隠れたSOSを見逃さないで
- 「いい子」は内心で大きなストレスを抱え込んでいることがある
- 食欲低下、不眠、体調不良などがSOSのサイン
- 日常会話でさりげなく様子を見守ることが大切
親の言うことをよく聞き、問題を起こさない「いい子」ほど、実は注意が必要な場合があります。
表面上は落ち着いて見えても、内心では大きなストレスを抱え込んでいることがあるんです。「いい子症候群」と呼ばれる状態では、親や周囲の期待に応えようと自分の本当の気持ちを抑え込んでしまいます。
SOSのサインとしては、急に食欲がなくなる、眠れない日が続く、体調不良を訴えることが増えるなどが挙げられます。こうしたサインに気づいたら、「話したくなったらいつでも聞くよ」というスタンスで、本人が話しやすい雰囲気をつくってあげましょう。
反抗期がないことが心配な方は、「反抗期がない子どもの特徴と注意点」の記事もあわせてご覧ください。
思春期女子との接し方|親が意識したい4つのポイント
- 否定しないで「聞く」姿勢を大切にする
- 干渉しすぎず適度な距離感を保つ
- 家庭を「評価しない安心できる場所」にする
- 当たり前のことこそ認めてあげる
思春期女子との関わり方に悩む保護者の方は多いですが、いくつかのポイントを押さえることで関係性を良好に保つことができます。
大切なのは、この時期特有の心理を理解したうえで、適切な距離感を保つことです。
①否定しないで「聞く」姿勢を大切に
- まず話を聞く姿勢を持つことが最も重要
- 否定から入ると子どもは心を閉ざしてしまう
- アドバイスは求められたときに伝える
思春期女子と接する際に最も重要なのは、まず話を聞く姿勢を持つことです。
「それは間違っている」「こうすべきだ」と否定から入ると、子どもは心を閉ざしてしまいます。まずは「そうなんだね」「大変だったね」と受け止めることで、本人は安心して話せるようになるんです。
アドバイスは求められたときに伝えるようにしましょう。話を聞いてもらえただけで気持ちが楽になり、自分で解決策を見つけられることも多いんです。
②干渉しすぎず適度な距離感を保とう
- 一人の時間やプライバシーを尊重する
- 信頼関係があってこそ大切なことを話してもらえる
- 日によって対応を変える柔軟さを持つ
思春期の子どもには、一人の時間やプライバシーがとても大切です。
部屋に入るときはノックをする、スマホの中身を勝手に見ない、友達関係を根掘り葉掘り聞かないなど、基本的なプライバシーを尊重しましょう。信頼関係があってこそ、大切なことを話してもらえるようになります。
距離感は子どもによって、また日によっても変わります。その時々の様子を観察しながら対応を変えていく柔軟さを持つことが重要ですね。
③家庭を「評価しない安心できる場所」にする
- 学校では常に評価される環境に置かれている
- 結果ではなく努力した過程を認めることが大切
- プレッシャーのない会話を楽しむ時間を持つ
学校では成績や部活の結果、友人関係など、常に何かを評価される環境に置かれています。
だからこそ、家庭は評価から解放される安心できる場所であることが大切なんです。テストの点数だけで叱ったり、他の子と比較したりすることは避けましょう。
日常的な会話では、勉強や進路の話ばかりにならないよう気をつけましょう。趣味の話や世間話など、プレッシャーのない会話を楽しむ時間を持つことで、親子のコミュニケーションが自然と増えていきます。
④当たり前のことこそ認めてあげよう
- 思春期でも認めてもらいたい気持ちは変わらない
- 大げさに褒める必要はなく当たり前のことを認める声かけで十分
- 「あなたがいてくれて嬉しい」というメッセージが大切
思春期になると褒められることに照れくさそうにしたり、「別にそんなことで褒めなくていい」と言われたりすることもあります。
でも、認めてもらいたい気持ちは変わっていないんです。「ごはん残さず食べたね」「朝ちゃんと起きられたね」など、当たり前のことを認める声かけで十分です。
「あなたがいてくれて嬉しい」というメッセージが伝わるような関わり方を心がけてくださいね。
思春期女子の勉強をどうサポートする?
- 思春期に勉強をしなくなる背景には複数の要因がある
- 「勉強しなさい」は逆効果になることが多い
- 管理や強制ではなく「寄り添う」姿勢が効果的
思春期女子の学習サポートは、ただ「勉強しなさい」と言うだけでは上手くいきません。
この時期特有の心理状態を理解したうえで、本人のやる気を引き出すアプローチが必要です。
なぜ思春期になると勉強しなくなるの?
- ホルモンバランスの変化や友人関係への関心が影響
- 将来の目標が定まっていないとやる気が出にくい
- 強制されることへの抵抗感が学習意欲低下につながる
思春期に勉強をしなくなる背景には、複数の要因が絡み合っています。
ホルモンバランスの変化による疲れやすさ、友人関係への関心の高まりなど、勉強以外に意識が向きやすい時期なんです。将来の目標が定まっていないと、何のために頑張るのかが見えなくなってしまいます。
さらに、親や先生から「勉強しなさい」と言われるほど反発心が芽生え、逆にやりたくなくなることもあります。
「勉強しなさい」は逆効果になることも
- 命令されると反発したくなるのがこの時期の特徴
- 他人との比較は自己肯定感を下げてしまう
- 不安を煽る言い方も長期的には逆効果
多くの保護者がつい言ってしまう「勉強しなさい」という言葉ですが、思春期の子どもには逆効果になることが多いです。
命令されると反発したくなるのがこの時期の特徴だからです。また、「お兄ちゃんは勉強していたのに」といった比較も避けるべきです。
子どもが勉強しないときの具体的な声かけや対処法については、「子どもが勉強しないときの効果的な対処法」で詳しくご紹介しています。
思春期女子には「寄り添う学習サポート」が効果的
- 本人の気持ちを尊重しながらさりげなくサポートする
- 目標設定は本人主導で行う
- 外部サポートの活用も検討する
思春期女子の学習を支えるには、管理や強制ではなく「寄り添う」姿勢が効果的です。
まずは本人の話を聞き、勉強で困っていることや不安に思っていることを理解することから始めます。「何がわからないの」と責めるのではなく、「どこでつまずいているのか一緒に考えよう」というスタンスが大切です。
目標設定も本人主導で行うことをおすすめします。自分で「ここまで頑張りたい」と思える目標があると、達成に向けて自然とやる気が出てきます。
自宅での学習が難しい場合は、塾や家庭教師などの外部サポートを検討するのもひとつの方法です。特に思春期女子の場合、信頼できる先生との関係性が学習意欲に大きく影響します。
私たちランナーでは、30,034人のお子さんを指導してきた経験から、思春期のお子さんに寄り添った指導を大切にしています。相性の合う指導者を見つけることで、勉強への苦手意識が変わることも少なくありません。
お子さんの勉強のやる気を引き出す具体的な方法については、「中学生のやる気を出させる方法」の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
思春期女子との向き合い方まとめ
- ・思春期女子は心と体が大きく変化し、感情が不安定になりやすい時期
- ・否定せず話を聞く、適度な距離感、安心できる家庭、当たり前を認める の4つが大切
- ・「勉強しなさい」は逆効果、寄り添うサポートが効果的
- ・「いい子」ほどSOSを出しにくいので小さな変化に注意
- ・まずは今日から「お子さんの話をゆっくり聞く時間」をつくってみて
思春期女子は心と体が大きく変化し、感情が不安定になりやすい時期です。
親との距離を取りたがったり、友達関係を優先したりするのは、自立に向けた正常な成長過程といえます。この時期のお子さんと良い関係を築くためには、否定せずに話を聞く姿勢と適度な距離感が大切です。
家庭を安心できる場所にし、当たり前のことでも認めてあげることで、自己肯定感を育むことができます。勉強面では「勉強しなさい」という強制は逆効果になりがちです。本人の気持ちに寄り添いながら、やる気を引き出すサポートを心がけましょう。
「いい子」ほど実はSOSを出しにくいこともあります。表面的な様子だけでなく、小さな変化にも気を配りながら見守っていきましょう。
まずは今日から、お子さんの話をゆっくり聞く時間をつくってみてください。スマホを置いて、「最近どう?」と声をかけるだけでも十分です。この難しい時期を一緒に乗り越えることで、お子さんは大きく成長していきますよ。







