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WISC-IV言語理解だけ高いとどうなる?特徴と親ができる7つのサポート
2026.02.26

「うちの子、おしゃべりは達者なのに、なぜかテストの点が伸びない…」。
WISC-IVの検査結果を見て、言語理解指標(VCI)だけが飛び抜けて高いことに戸惑う保護者の方は少なくありません。
言語理解が高いお子さんは、豊かな語彙力や論理的な思考力を持っています。ところが処理速度やワーキングメモリーとの差が大きいと、学校生活でさまざまな困りごとが生じやすいんです。
周囲からは「やればできるはず」と見られがちで、本人も保護者も苦しい思いを抱えていることが多いのが実情です。
そこで今回は、WISC-IVで言語理解だけ高い子の特徴から、家庭や学校でできる具体的なサポート方法までを詳しくご紹介します。お子さんの強みを活かしながら、自己肯定感を守る方法が見つかりますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
そもそもWISC-IVの言語理解指標(VCI)って何?

- WISC-IVには言語理解(VCI)・知覚推理(PRI)・ワーキングメモリー(WMI)・処理速度(PSI)の4指標がある
- VCIは言葉を使って考え表現する力を「類似」「単語」「理解」の3下位検査で測定する
- 「言語理解だけ高い」とは他の3指標より突出してVCIが高い状態を指す
WISC-IVは子どもの知的能力を多面的に測定する検査で、4つの指標から認知特性を把握できます。
ここではまず、検査の基本的な仕組みと言語理解指標の意味をわかりやすく解説していきましょう。
WISC-IVの4つの指標をわかりやすく解説
- VCI(言語理解)・PRI(知覚推理)・WMI(ワーキングメモリー)・PSI(処理速度)の4指標で構成
- 指標間の差が大きいと、得意・不得意の差が目立ちやすいとされる
- 各指標は独立した認知機能を測定しており、得意・不得意のバランスがわかる
WISC-IV(ウィスク・フォー)は、5歳0か月から16歳11か月までのお子さんを対象とした知能検査です。
全体的なIQだけでなく、4つの指標ごとに認知能力のバランスを確認できるのが大きな特徴なんです。
4つの指標は次のとおりです。言語理解指標(VCI)は言葉を使って考え、表現する力を測定します。知覚推理指標(PRI)は目で見た情報を処理し、パターンを見つける力です。
ワーキングメモリー指標(WMI)は、聞いた情報を一時的に記憶しながら操作する力を測ります。処理速度指標(PSI)は、単純な作業を正確かつスピーディにこなす力です。
これら4つの指標はそれぞれ独立した認知機能を測っています。そのため、指標間に大きな差(ディスクレパンシー)が生じることも珍しくありません。
一般的に指標間の差が大きいと、得意・不得意がはっきり表れている状態だと捉えられます。この凸凹の理解が、適切なサポートへの第一歩になります。
言語理解指標(VCI)が測っている力とは?
- 「類似」「単語」「理解」の3つの下位検査で言語能力を総合的に測定
- 抽象的な概念をまとめる力・語彙力・社会的判断力がわかる
- VCIが測るのは「言語を使った思考力」であり、書くスピードとは別の能力
言語理解指標(VCI)は、言葉に関する総合的な能力を測定する指標です。
具体的には「類似」「単語」「理解」という3つの下位検査と、補助検査で構成されています。
「類似」では、2つの言葉の共通点を考える力を見ます。たとえば「りんごとみかんはどう似ている?」といった質問に対して、抽象的な概念でまとめる力が問われるんです。
「単語」では語彙の豊かさと言葉の意味を正確に説明する力、「理解」では社会的なルールや常識についての判断力を測ります。
つまりVCIが高いお子さんは、言葉の意味を深く理解し、論理的に考え、それを言葉で表現する力に優れています。読書好きだったり、大人びた言い回しをしたりする子が多いのも、この力が高いからなんです。
ただし、VCIが測っているのはあくまで「言語を使った思考力」です。文字を書くスピードや、聞いた情報を一度に処理する力とは別の能力である点を理解しておくことが大切です。
「言語理解だけ高い」ってどういう状態なの?
- VCIが他の3指標(PRI・WMI・PSI)と比べて突出して高い状態
- 頭の中では高度な考えが巡るのにアウトプットの「出口」が狭い
- 周囲から「できるはず」と期待され、ギャップに苦しみやすい
「言語理解だけ高い」とは、VCIが他の3つの指標(PRI・WMI・PSI)と比べて突出して高い状態を指します。
たとえばVCI130に対して、PSIが85、WMIが90といったプロフィールが典型例です。
この場合、言葉で考える力は非常に高いのに、情報を素早く処理したり、複数のことを同時に頭に留めておく力は平均かそれ以下ということになります。
イメージとしては、頭の中では高度な考えが巡っているのに、それをアウトプットする「出口」が狭い状態です。考えていることと、実際にできることの間に大きなギャップが生まれます。
多くの方が「頭がいいのになぜ?」と混乱されるのは、このギャップが外から見えにくいためです。言葉で立派に説明できるからこそ、周囲は「できるはず」と期待してしまいます。
この認知の凸凹を正しく理解することが、お子さんへの適切なサポートの出発点になるんです。
WISC-IVの結果全体の読み方についてさらに詳しく知りたい方は、「WISC-IV知能検査の見方」も参考にしてみてください。
WISC-IVで言語理解だけ高い子によくある特徴って?

- 話すのは得意でも書く作業では処理速度の低さから手が止まりやすい
- 高い言語力が「屁理屈」と誤解され、親子関係に溝が生まれることがある
- PSI・WMIとの差が大きいと学校生活で困りごとが増える
- 自分の状態を言語化できるがゆえに自己肯定感が下がりやすい
言語理解だけが高いお子さんには、日常生活や学校生活で共通して見られる特徴があります。
ここでは代表的な4つの特徴を取り上げ、なぜそうなるのかを認知特性の視点から詳しく見ていきましょう。
話すのは得意なのに書くと手が止まってしまう
- 口頭では得意な言語理解がダイレクトに発揮される
- 「書く」には処理速度・ワーキングメモリーが同時に必要で負担が大きい
- VCIとPSIの差が大きいほど書くことへのストレスが増す
VCIが高いお子さんの多くが経験する困りごとが、「話すと上手に説明できるのに、書こうとすると手が止まる」という現象です。
これは怠けているわけではありません。
口頭で説明するときは、言語理解の力がそのまま発揮されます。頭に浮かんだ考えを、言葉という得意な手段でダイレクトに出力できるからです。
ところが「書く」という作業には、処理速度やワーキングメモリーが大きく関わってきます。文字を書くスピード、漢字の想起、文章構成を同時に処理しなければならないんです。
VCIとPSIの差が大きいお子さんにとって、書く作業は「高性能エンジンを積んだ車が、狭い道を走らされている」ような状態です。
頭の中では素晴らしいアイデアが浮かんでいるのに、手の動きが追いつかない。この不一致がストレスとなり、書くこと自体を避けるようになるケースも少なくありません。
「屁理屈ばかり」と誤解されやすいのはなぜ?
- VCIが高い子は物事の矛盾や不整合に気づく力が優れている
- 反抗ではなく「納得できる説明」を求めている自然な反応
- 言語表現力の高さが大人には「言い返し」に見えやすい
「この子は屁理屈ばかり言う」「口だけは達者で困る」。
言語理解が高いお子さんの保護者や先生から、こうした声が聞かれることがあります。
実はこれ、お子さんの高い言語能力が裏目に出ている状態なんです。VCIが高い子は、物事の矛盾や論理的な不整合に気づく力が優れています。
大人が「とにかくやりなさい」と言ったとき、「なぜやるのか」「それは合理的なのか」と考えてしまうのは、言語理解が高いがゆえの自然な反応です。反抗しているのではなく、納得できる説明を求めています。
さらに、自分の考えを言葉で精密に表現できるため、大人から見ると「言い返している」「屁理屈を言っている」と受け取られがちです。
お子さん本人にとっては、自分の感じた疑問を正直に言葉にしているだけ。この認識のずれが、親子関係や師弟関係に溝を生むことがあります。
処理速度やワーキングメモリーとの差が大きいとどうなる?
- PSIとの差が大きいと板書・テスト時間・宿題の所要時間に影響が出る
- WMIとの差が大きいと口頭指示の途中で前半を忘れやすくなる
- 努力不足ではなく脳の情報処理の特性であり、環境調整で改善しやすくなる
VCIと他の指標との差が大きいと、日常生活に影響が出てきます。
特に処理速度(PSI)やワーキングメモリー(WMI)との差は、学校生活で顕著に表れるんです。
PSIとの差が大きい場合、板書を写すスピードが遅い、テストで時間が足りない、宿題に膨大な時間がかかるといった困りごとが生じます。
WMIとの差が大きい場合は、先生の口頭指示を聞いている途中で前半の内容を忘れてしまう、複数のステップがある作業で混乱するといった状況が起きやすくなります。
厄介なのは、これらの困難が「注意力不足」や「やる気のなさ」と間違われやすい点です。言葉で聞けば正確に答えられるのに、実行段階でつまずくため、周囲から理解されにくいんです。
こうした認知の凸凹は、お子さんの努力不足ではなく脳の情報処理の特性によるものです。適切な環境調整があれば、能力を発揮しやすくなります。
ワーキングメモリーの低さが学校生活に与える影響についてさらに詳しく知りたい方は、「ワーキングメモリが低い子のサポート方法」もご覧ください。
自己肯定感が下がりやすい理由って知ってる?
- 自分の状態を言語化できるため「できない自分」を鋭く認識してしまう
- 「やればできるのに」という周囲の言葉が否定的な自己認識を強化する
- 長期化すると不登校や心身の不調など二次障害のリスクが高まる
言語理解が高いお子さんは、実は自己肯定感が下がりやすい傾向があります。
一見矛盾しているように思えますが、これには明確な理由があるんです。
VCIが高い子は、自分自身の状態を言葉で分析する力も高いのが特徴です。「みんなはできているのに自分だけできない」という事実を、鋭く認識してしまいます。
さらに「頭ではわかっているのに体が動かない」というもどかしさを、言語化できるだけに余計に苦しく感じます。知的に理解できてしまうことが、かえって精神的な負担を増やしているんです。
加えて、周囲から「やればできるのに」「もったいない」と言われ続けると、「できない自分はダメだ」という否定的な自己認識が定着していきます。
こうした状態が長く続くと、不登校や心身の不調といった二次障害につながるリスクが高まります。お子さんの自己肯定感を守ることは、学力向上よりも優先すべき重要な課題です。
「話せるのにできない」が周りに理解されにくい理由
- 言語力の高さが「やればできるはず」という過剰な期待を生みやすい
- 怠けや反抗と誤解され、叱責が続くと二次障害のリスクが高まる
- 認知の凸凹(ディスクレパンシー)は性格や努力とは無関係な脳の特性
言語理解だけが高いお子さんが抱える最大の壁は、周囲の無理解です。
「これだけ話せるなら勉強もできるはず」という思い込みが、お子さんを追い詰めてしまうことがあります。なぜこの誤解が生まれやすいのか、その構造を見ていきましょう。
先生や親が「やればできるはず」と思い込みやすい
- 日常会話や授業中の発言から「賢い」という印象が形成されやすい
- 認知特性の凸凹が一般に知られておらず、成績と直結すると誤解される
- 的外れな期待がお子さんの「わかってもらえない」という孤独感につながる
VCIが高いお子さんは、授業中の発言や日常会話で知的な印象を与えます。
難しい言葉を使いこなし、物事を筋道立てて説明できるため、先生や保護者は「この子は賢い」と感じるのが自然です。
この印象が「やればできるはず」という期待に直結します。テストの点数が低かったり、宿題が終わらなかったりすると、「サボっているのでは」「本気を出していない」という評価につながりがちです。
実際には、お子さんの認知能力にはでこぼこがあり、言語理解の高さがそのまま学業成績に反映されるわけではありません。
しかし、この認知特性の仕組みは一般的にはあまり知られていないんです。
保護者も先生も悪意があるわけではなく、お子さんの能力を信じているからこそ期待します。ただ、その期待が的外れだった場合、お子さんにとっては「わかってもらえない」という深い孤独感につながります。
怠けや反抗と間違われて二次障害につながることも
- 二次障害の例:不登校、うつ状態、強い不安症状、反抗挑発的な行動
- もともとの認知特性ではなく不適切な環境や対応が引き金になる
- 早期に認知の凸凹を正しく理解し環境を整えることが最善の予防策
「できるのにやらない」と見なされたお子さんは、叱責や否定的な評価を受け続けることになります。
この状況が長期化すると、二次障害と呼ばれるさまざまな問題が生じるリスクが高まるんです。
二次障害の代表的な例として、不登校、うつ状態、強い不安症状、反抗挑発的な行動などが挙げられます。もともとの認知特性そのものではなく、不適切な環境や対応が引き金となって起こります。
特に言語理解が高い子は「なぜ自分だけうまくいかないのか」を深く考えてしまうため、自己否定のループに陥りやすい傾向があります。
「怠けている」「反抗している」という周囲の誤解を放置すると、お子さんは「自分はダメな人間だ」という信念を内面化していきます。一度定着した否定的な自己像を修正するには、長い時間と専門的な支援が必要です。
早い段階で認知の凸凹を周囲が正しく理解し、環境を整えることが、二次障害を防ぐ最も効果的な方法になります。
認知の凸凹(ディスクレパンシー)を正しく理解しよう
- ディスクレパンシーとはWISC-IVの4指標間に見られる有意な差のこと
- 全体IQが高くても指標間のばらつきが大きければ支援が必要になる
- 「凸を活かして凹を補う」視点が最も効果的なアプローチ
ディスクレパンシーとは、WISC-IVの4つの指標間に見られる有意な差のことです。
この凸凹は珍しいものではなく、多くのお子さんに何らかの差が見られます。
ポイントは、指標間の差が大きいほど、日常生活や学習場面での困りごとが増える傾向にあるということです。全体のIQが高くても、指標間のばらつきが大きければ支援が必要になります。
たとえばVCI130・PSI85のお子さんの場合、その差は45ポイントにもなります。これは言語的思考力では上位2%に入るのに、処理速度は平均をやや下回るという大きな開きです。
認知の凸凹は、お子さんの性格や努力とは無関係です。脳の情報処理システムの個人差であり、良い悪いという価値判断をするものではありません。
大切なのは、凸(強み)を活かして凹(弱み)を補うという視点です。
弱みを克服しようと無理をするよりも、強みを伸ばしながら環境を調整する方が、お子さんの成長にとって効果的な場合が多いんです。
言語理解が高い子の強みを活かした学習法とは?
- 口頭で説明させるアウトプット学習が言語理解の強みを直接活かせる
- 指示は一つずつ出し、マルチタスクを避けることで混乱を防ぐ
- 課題量を調整して「できた!」の達成感を積み重ねることが重要
- コグトレで苦手な認知機能の底上げを図る方法もある
認知の凸凹があるお子さんには、弱みを無理に底上げするよりも、強みを活かした学習法が効果的です。
言語理解の高さという「武器」を上手に使いながら、学習の困りごとを減らす具体的な方法をご紹介します。
口頭で説明させるアウトプット学習が効果的
- 学んだ内容を言葉で説明させると理解が深まり記憶に定着しやすい
- 親子の会話に自然に取り入れることで「勉強させられている」意識を軽減
- 言語理解の強みを直接学習に活かし自信につなげられる
VCIが高いお子さんにとって、最も力を発揮しやすい学習法が「口頭でのアウトプット」です。
学んだ内容を言葉で説明させることで、理解が深まり記憶にも定着しやすくなります。
たとえば算数の文章題を解いたあと、「どうやって解いたか教えて」と声をかけてみてください。書く作業では苦戦するお子さんでも、口頭なら見事に解法を説明できることがあります。
社会や理科の暗記科目でも、教科書を読んだあとに「今読んだところを自分の言葉でまとめてみて」と促すのが効果的です。言語化する過程で情報が整理され、深い理解につながります。
親子の会話の中で自然に取り入れると、お子さんも「勉強させられている」という意識を持ちにくくなります。夕食時に「今日学校で習ったことを一つ教えて」と聞くだけでも立派なアウトプット学習です。
この方法は言語理解という強みをそのまま学習に活かせるため、お子さんの自信にもつながります。「自分にはこのやり方が合っている」と実感できることが、学習意欲の維持には欠かせません。
指示は一つずつ!マルチタスクを避ける工夫
- 複数の指示を一度に出すとWMIの負荷が高くなり混乱しやすい
- ステップを分けて一つずつ伝え、完了を確認してから次へ進む
- ホワイトボードや付箋で手順を可視化すると自分のペースで進められる
WMIやPSIが低めのお子さんにとって、複数の指示を一度に出されることは大きな負担になります。
「教科書の32ページを開いて、問題3を読んで、ノートに答えを書きなさい」という一連の指示は、実は3つのタスクを含んでいるんです。
VCIが高いお子さんは、指示の内容自体は理解できています。しかしワーキングメモリーの容量が限られていると、途中で前の指示を忘れてしまうことがあります。
効果的なのは、指示を一つずつ出すことです。「まず教科書の32ページを開いてね」→完了を確認→「次に問題3を読んでみよう」というように、ステップを分けて伝えます。
家庭学習でも同じ工夫が使えます。宿題の手順をホワイトボードや付箋に書き出し、一つ終わるごとにチェックを入れる方式にすると、お子さんが自分のペースで進められます。
「指示を分ける」というシンプルな工夫だけで、お子さんの混乱が大幅に減ることは珍しくありません。
課題量を調整して「できた!」を積み重ねよう
- 大量の反復課題は処理速度が低い子にとって最も苦手な学習スタイル
- 量より質と達成感を重視し、無理のない量で確実にクリアする体験が重要
- 課題量の調整は合理的配慮の一つとして学校に相談できる
処理速度が低めのお子さんにとって、大量の反復課題は最も苦手なタイプの学習です。
漢字ドリルを何ページも書いたり、計算問題を100問解いたりする学習法は、時間がかかりすぎて疲弊してしまいます。
大切なのは「量」ではなく「質」と「達成感」です。たとえば漢字練習なら、10回ずつ書くのではなく3回ずつにして、その分「この漢字を使った文を一つ作ってみよう」と言語力を活かす課題に切り替えます。
計算問題も、全問解く必要はありません。「今日は10問だけやろう。そのかわり全部正解を目指そうね」と声をかければ、お子さんは集中して取り組めます。
「できた!」という達成感は、学習意欲を支える最も重要な燃料です。無理のない量を設定し、確実にクリアできる体験を積み重ねることで、勉強に対する前向きな気持ちが育ちます。
保護者の方から学校の先生に課題量の調整を相談することも、合理的配慮の一つとして認められています。
認知機能トレーニング(コグトレ)って知ってる?
- 児童精神科医・宮口幸治先生が開発した認知機能を底上げするプログラム
- 「数える」「写す」「見つける」「想像する」「覚える」の5領域を1日5分程度で訓練
- 学習支援や環境調整と組み合わせて活用するのが効果的
コグトレ(認知機能強化トレーニング)は、児童精神科医の宮口幸治先生が開発した、認知機能を底上げするためのトレーニングプログラムです。
記憶、注意、処理速度などの基礎的な認知機能を、ゲーム感覚の課題で楽しく鍛えられます。
たとえば「数える」「写す」「見つける」「想像する」「覚える」という5つの領域のトレーニングがあり、1日5分程度から始められるのが特徴です。
VCIが高くPSIやWMIが低いお子さんの場合、処理速度や注意力に関連する課題を重点的に取り組むことで、苦手な領域の底上げが期待できます。即効性はありませんが、数か月単位で継続して取り組むことで変化を感じることもあります。
コグトレの書籍やワークブックは市販されており、家庭でも取り組めます。また、放課後等デイサービスや療育施設でプログラムとして導入しているところも増えています。
ただし、コグトレだけで認知機能が劇的に変わるわけではありません。あくまで学習支援や環境調整と組み合わせて活用するのが効果的です。
発達特性に合わせた学習サポートの方法をさらに詳しく知りたい方は、「発達障害の子に合った教え方・勉強法」もご覧ください。
やりがちなNG対応と失敗パターン
- 処理速度重視の進学塾は弱みを突かれ続ける環境になりやすい
- 「もっと頑張れ」はすでに頑張っている子を追い詰める言葉になる
- 検査結果の数値をお子さんの人格や価値と混同してはいけない
お子さんのためを思ってした対応が、実は逆効果だった…というケースは意外と多いものです。
ここでは、言語理解が高いお子さんに対してやりがちなNG対応と、その理由を具体的にお伝えします。
高速処理を求める進学塾に入れてしまう
- 進学塾は大量の問題を制限時間内にこなすスタイルが基本
- PSIが低い子にとっては「弱み」を突かれ続ける環境になる
- 個別指導や家庭教師など本人のペースに合わせた形態が適している
「頭はいいんだから、環境を変えれば伸びるはず」と考えて、処理速度重視の進学塾に入れてしまうケースがあります。
これは言語理解が高い子にとって、最もミスマッチしやすい選択の一つです。
進学塾の多くは、大量の問題を制限時間内にこなすスタイルを基本としています。板書を素早く写し、テストでは時間配分を管理し、宿題も短時間で効率よくこなすことが求められるんです。
PSIが低めのお子さんにとって、この環境はまさに「弱み」を突かれ続ける場所になります。周囲のペースについていけず、「自分はできない子だ」という思いを強化してしまう危険があります。
言語理解が高いお子さんに合うのは、じっくり考えて深く理解することを重視する学習環境です。個別指導や家庭教師など、お子さんのペースに合わせてくれる形態の方が力を発揮しやすくなります。
発達障害のあるお子さんに合う学習環境についてさらに知りたい方は、「発達障害の子に合う塾の選び方」も参考にしてみてください。
「もっと頑張れ」のプレッシャーが逆効果になる
- VCIが高い子はすでに頭の中で一生懸命考えていることが多い
- 「もっと頑張れ」は「これ以上どうすれば」という絶望感につながる
- 結果ではなくプロセスを認める具体的なフィードバックが効果的
お子さんが思うような結果を出せないとき、つい「もっと頑張りなさい」と言いたくなる気持ちはよくわかります。
しかし認知の凸凹があるお子さんに対して、この言葉は逆効果になることが多いんです。
VCIが高いお子さんは、すでに頑張っている場合がほとんどです。頭の中では一生懸命考えているのに、処理速度やワーキングメモリーの制約で結果に結びつかないだけなのです。
そこに「もっと頑張れ」と言われると、「これ以上どうすればいいの」という絶望感につながります。言語理解が高いだけに、その言葉の意味と自分の現状との矛盾を鋭く感じ取ってしまいます。
効果的なのは、結果ではなくプロセスを認めることです。「ここまで自分で考えられたんだね」「前より丁寧に書けているよ」といった具体的なフィードバックが、お子さんの意欲を支えます。
検査結果の数値を人格評価と混同してしまう
- WISC-IVの数値は認知機能の特性を示すもので人格や価値を測るものではない
- 数値は「どうすればうまくいくか」を考えるための地図として活用する
- お子さんに伝える際は「苦手」ではなく「やりやすくなる方法」に焦点を当てる
WISC-IVの検査結果を受け取ったとき、数値だけを見て「この子はここが劣っている」と捉えてしまう方がいます。
これは検査結果の見方として、最も避けるべき解釈です。
WISC-IVの指標スコアは、あくまで認知機能の特性を示すものであって、お子さんの価値や可能性を測るものではありません。PSIが85だからといって、そのお子さんが「遅い子」ということにはならないんです。
数値は支援の方向性を決めるための「地図」として活用するのが正しい使い方です。どこに強みがあり、どこに配慮が必要かを把握するためのツールに過ぎません。
お子さん本人に結果を伝える際にも注意が必要です。「あなたはここが苦手」ではなく、「こういう方法だともっとやりやすくなるよ」というポジティブな伝え方を心がけましょう。
検査結果は「できないこと」を確認するためではなく、「どうすればうまくいくか」を考えるための情報だと理解することが大切です。
学校に合理的配慮をお願いするにはどうすればいい?
- 障害者差別解消法により学校には合理的配慮の提供義務がある
- 検査結果は数値だけでなく具体的な困りごとと配慮案をセットで伝える
- テスト時間の延長・口頭回答の許可・板書のプリント化などが配慮例として挙げられる
お子さんの認知特性に合わせた学習環境を整えるために、学校に「合理的配慮」を求めることができます。
ここでは、配慮を依頼するための法的根拠から具体的な方法まで、実践的にお伝えしていきます。
障害者差別解消法で配慮を求める権利がある
- 2024年4月から私立学校を含む全事業者に合理的配慮の提供が義務化
- 医師の診断がなくてもWISC-IVの結果に基づき配慮を求めることが可能
- 学校側と対話しながら「合理的」な範囲で最適な方法を一緒に考える
2016年に施行された障害者差別解消法により、学校には合理的配慮を提供する義務があります。
2024年4月からは私立学校を含むすべての事業者に対して、合理的配慮の提供が義務化されました。
合理的配慮とは、障害のある人が他の人と同じようにさまざまな活動に参加できるよう、個別の状況に応じて行う調整や工夫のことです。
WISC-IVで認知の凸凹が確認されたお子さんも、この制度の対象となり得ます。医師の診断がなくても、検査結果に基づいて配慮を求めることは可能です。
ただし「合理的」という言葉が示すとおり、学校側の負担が過度にならない範囲で行われるものです。一方的に要求するのではなく、学校と対話しながら最適な方法を一緒に考えていく姿勢が大切になります。
検査結果を学校に伝えるときのコツ
- 心理士や医療機関に「学校向け報告書」の作成を依頼すると効果的
- 数値だけでなく場面を特定した具体的な困りごとを伝える
- 担任のほか特別支援コーディネーターやスクールカウンセラーにも同時相談
検査結果を学校に伝える際、数値をそのまま渡すだけでは先生方に十分な理解を得られないことがあります。
効果的な伝え方にはいくつかのコツがあるんです。
まず、検査を実施した心理士や医療機関に「学校向けの報告書」の作成を依頼しましょう。専門家が書いた文書は、学校側にとっても判断材料として活用しやすくなります。
数値だけでなく、日常生活での具体的な困りごとを伝えることも重要です。「板書を写す時間が足りない」「口頭では答えられるのにテストで書けない」など、場面を特定して説明します。
さらに、「こうしてもらえると助かる」という具体的な配慮案も一緒に提示すると、先生方も対応しやすくなります。抽象的な依頼よりも、具体的な提案の方が実現しやすいものです。
担任の先生だけでなく、特別支援コーディネーターやスクールカウンセラーにも同時に相談すると、学校全体でのサポート体制が整いやすくなります。
具体的にどんな配慮をお願いできる?
- テスト時間の延長や口頭回答・タブレット入力の許可
- 板書の代わりに授業内容プリントの配布やタブレット撮影の許可
合理的配慮の内容はお子さんの特性によって異なりますが、VCIが高くPSIやWMIが低い場合に有効な配慮例をご紹介します。
学校との話し合いの参考にしてみてください。
テスト時間の延長や口頭回答の許可
処理速度が低いお子さんにとって、テストの時間制限は大きな壁です。
時間延長が認められれば、持っている知識を発揮しやすくなります。
また、書くことに困難がある場合は、口頭での回答やタブレット入力を認めてもらう方法もあります。言語理解が高いお子さんは、口頭で答える方が実力を正確に示せるケースが多いんです。
板書の代わりにプリント配布をお願いする方法
板書を写すのに時間がかかるお子さんには、授業内容をまとめたプリントの配布をお願いする方法が効果的です。
写す作業から解放されることで、先生の説明を聞くことに集中しやすくなります。
最近はタブレットで板書を撮影することを許可している学校も増えています。ICTの活用は、認知の凸凹があるお子さんにとって非常に有効なサポートツールです。
家庭でできる!言語理解が高い子のサポート方法
- 親子の会話を通じて「考える力」を自然に伸ばすことができる
- 心理的安全性の確保がお子さんの自己肯定感を守る最優先事項
- 2E(二重に特別な子)の概念を知り才能と困難の両面を支援する
- 保護者同士のコミュニティで実践的な情報交換と心の支えが得られる
学校での配慮と並行して、家庭でもお子さんの力を伸ばすサポートができます。
特別な教材や道具は必要ありません。日常の中でできる工夫を4つの視点からお伝えしていきます。
親子の会話を「考える力」を伸ばすチャンスにしよう
- 対話を通じた学びはVCIが高い子が最も自然に能力を発揮できる方法
- 「もし〇〇だったら?」という仮定の質問が想像力と推論力を伸ばす
- 意見を否定せず受け止めることで「自分の考えには価値がある」と実感できる
VCIが高いお子さんにとって、親子の会話は最高の学習環境です。
言葉で考え、表現する力が強みなので、対話を通じた学びは自然に能力を引き出してくれます。
たとえばニュースを見ながら「この問題についてどう思う?」と聞いてみてください。大人顔負けの鋭い意見が返ってくることも珍しくありません。
「もし〇〇だったらどうなると思う?」という仮定の質問も効果的です。言語理解が高い子は仮説を立てて推論する力に優れているため、想像力を広げるきっかけになります。
大切なのは、お子さんの意見を否定せず最後まで聞くことです。「それは面白い考えだね」「なるほど、そういう見方もあるんだね」と受け止めてあげましょう。
こうした対話を通じて、お子さんは「自分の考えには価値がある」と感じられます。この実感が、他の場面での自信にもつながっていくんです。
心理的安全性を確保して自己肯定感を守ろう
- 「失敗しても大丈夫」と感じられる家庭環境が最も重要な安全基地になる
- 成績ではなく努力の過程やお子さんなりの工夫を認める
- 「できること」を見つけて伝える積み重ねが自己肯定感を育てる
心理的安全性とは、「失敗しても大丈夫」「ありのままの自分でいられる」と感じられる環境のことです。
言語理解が高く認知の凸凹があるお子さんにとって、家庭がこの安全基地であることは何よりも重要なんです。
具体的には、テストの点数や成績で評価するのではなく、努力の過程やお子さんなりの工夫を認めてあげてください。
「今日はどんなことがあった?」と聞くとき、成績に関する話題だけでなく、友達とのやりとりや楽しかったことなど、お子さんの「人としての経験」に関心を示すことが大切です。
できないことを指摘するよりも、できることを見つけて伝える。この積み重ねが、お子さんの自己肯定感を少しずつ育てていきます。
「うちの子は言葉の力が強いから、きっとそれを活かせる道がある」。保護者の方がそう信じてくれているとお子さんが感じたとき、大きな安心感が生まれます。
2E(二重に特別な子)って聞いたことある?
- 2Eとは特定分野で突出した才能と別分野での困難を併せ持つ子のこと
- 文部科学省も「特定分野に特異な才能のある児童生徒」支援を本格化
- 才能を伸ばすことと困難を支援することの両方を意識したサポートが大切
2Eとは「Twice-Exceptional」の略で、ある分野では突出した才能を持ちながら、別の分野では困難を抱えている子どものことを指します。
VCIだけが高いお子さんは、この2Eに該当する可能性があるんです。
日本ではまだ馴染みの薄い概念ですが、アメリカでは2Eの子どもに対する教育プログラムが充実しています。近年、日本でも文部科学省が「特定分野に特異な才能のある児童生徒」への支援を本格化させました。
2Eの子は「才能があるから困っていないはず」と見過ごされやすい一方で、「困難があるから才能を伸ばす場がない」というジレンマに陥りがちです。
お子さんが2Eかもしれないと感じたら、才能を伸ばすことと困難を支援することの両方を意識したサポートを考えていきましょう。才能と困難は矛盾するものではなく、一人のお子さんの中に共存しているものです。
保護者同士のコミュニティに参加するメリットとは
- 同じ立場の保護者とWISCの見方や学校への配慮依頼の経験談を共有できる
- SNSやオンラインの親の会で地域を問わずつながれる
- 「うちだけじゃなかった」という安心感が保護者自身の心の支えになる
認知の凸凹があるお子さんの子育ては、孤独感を感じやすいものです。
周囲に同じ悩みを持つ人がいないと、「自分の育て方が悪いのでは」と自分を責めてしまう保護者の方も少なくありません。
そんなときに力になるのが、同じ立場の保護者同士のコミュニティです。WISCの結果の見方や、学校への配慮依頼の経験談など、実践的な情報交換ができるのが大きなメリットです。
最近はSNSやオンラインの親の会も増えており、地域を問わずつながることができます。NPO法人ROJEが運営するメタバース空間「できる〜む」なども、新しい形のコミュニティとして注目されています。
「うちだけじゃなかった」と感じられることは、保護者自身の心理的安全性にもつながります。親が安心できると、お子さんへの対応にも余裕が生まれるんです。
子育ての悩みを一人で抱え込まず、信頼できるつながりを持つことが、お子さんと保護者の両方にとって大きな支えになります。
言語理解が高い子に合った家庭教師の選び方
認知の凸凹があるお子さんに合った学習環境として、家庭教師は有力な選択肢の一つです。
ただし、どの家庭教師でもよいわけではありません。お子さんの特性を理解し、強みを活かした指導ができるかどうかが重要なポイントになります。
発達障害のあるお子さんに合った家庭教師の選び方をさらに詳しく知りたい方は、「発達障害の子に合う家庭教師の選び方」も参考になります。
WISCの結果を理解してくれる先生かを確認しよう
- 面談で「VCIが高くPSIが低い場合の指導方針」を質問して具体性を確認
- 「書く量を減らして口頭確認を増やす」等の回答があれば理解度が高い
- 「反復が大事」「慣れれば大丈夫」のみの回答は再検討の判断材料に
家庭教師を選ぶ際に最も重視すべきなのが、「WISCの検査結果を正しく理解できるか」という点です。
VCI、PRI、WMI、PSIという4つの指標の意味を知らない先生に、認知の凸凹に配慮した指導は難しいんです。
面談や体験授業の際に、「うちの子はVCIが高くてPSIが低いのですが、どのような指導方針になりますか」と質問してみてください。具体的な対応策を提示できるかどうかが判断材料になります。
「処理速度が低いなら書く量を減らして口頭確認を増やします」「課題は一つずつ提示します」といった具体的な回答が返ってくれば、お子さんの特性を理解した指導が期待できます。
逆に「たくさん練習すれば慣れます」「反復が大事です」といった一般的な回答しか得られない場合は、別の先生を検討した方がよいかもしれません。
強みを活かす指導をしてくれるかが最重要ポイント
- 弱みの克服だけでなく言語理解という強みを学習のエンジンにする発想が重要
- 体験授業で先生が言語的なやりとりを大切にしているかを観察する
- 「自分にもできる方法がある」と実感できる指導が理想的
言語理解が高いお子さんには、その強みを活かす指導が欠かせません。
弱みの克服だけに焦点を当てた指導では、お子さんのモチベーションが持続しにくくなります。
たとえば、数学の問題を解く際に「まず言葉で解き方を説明してから書いてみよう」というアプローチを取ってくれる先生は、言語理解を学習の道具として活用する発想を持っています。
お子さんの「話す力」を認め、それを学習のエンジンとして活かしてくれる先生かどうか。体験授業で先生とお子さんのやりとりを観察し、言語的なやりとりを大切にしているかをチェックしましょう。
よい家庭教師は、お子さんが「自分にもできる方法がある」と実感できる体験を提供してくれます。
契約前にチェックすべき3つの注意点
- 高額教材の抱き合わせ販売がないか事前に書面で確認する
- クーリング・オフ(8日以内の無条件解約)や中途解約の条件を把握しておく
- 面談で具体的な指導プランと見通しを提示してくれるかを見極める
家庭教師サービスを利用する際には、指導内容だけでなく契約面での確認も大切です。
特に以下の3つのポイントは、トラブルを防ぐために必ず確認しておきましょう。
高額教材の抱き合わせ販売がないか確認しよう
一部の家庭教師サービスでは、契約時に数十万円の教材をセットで購入させるケースがあります。
「このテキストを使わないと指導できない」と言われたら要注意です。
学校の教科書や市販の問題集で指導してくれるサービスを選ぶのが安心です。教材費が別途必要な場合は、金額と内容を事前に書面で確認しましょう。
クーリング・オフや中途解約の条件は要チェック
家庭教師サービスは特定継続的役務提供に該当する場合があり、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフ(無条件解約)が可能です。
中途解約時の違約金についても、契約前に必ず確認してください。
法律で定められた上限額を超える違約金は無効となります。契約書に解約条件が明記されているかどうかも重要なチェックポイントです。
面談で具体的な指導プランを提示してくれるか見極めよう
信頼できる家庭教師サービスは、お子さんの状況を丁寧にヒアリングしたうえで、具体的な指導プランを提示してくれます。
「とりあえずやってみましょう」という曖昧な対応は不安が残ります。
「最初の1か月はこのように進めて、効果を見ながら調整していきます」といった見通しを示してくれるかどうかが、サービスの質を見極めるポイントです。
家庭教師のランナー|発達障がい対応のカウンセラーが在籍で安心

- 創業から20年以上・講師約14万人在籍の「勉強が苦手な子専門」家庭教師サービス
- 発達障がいコミュニケーション指導者・専門カウンセラーが在籍
- 1コマ30分900円〜、まずは無料体験レッスンで試すことができる
- 兄弟2人同時受講で2人目以降の指導料が半額以下
- オンライン指導対応で全国どこからでも受講可能
家庭教師のランナーは、創業から20年以上の実績を持つ「勉強が苦手な子専門」の家庭教師サービスです。
全国に約14万人の講師が在籍しており、お子さんに合った先生を見つけやすいのが特徴なんです。
特に注目すべきは、発達障がいコミュニケーション指導者や専門カウンセラーが在籍している点です。WISCの結果をもとにした指導プランの作成にも対応しており、認知の凸凹があるお子さんへの理解が深いサービスといえます。
詳しくは「発達障害サポートコース」のページもご覧ください。
料金は1コマ30分あたり900円(中学生の場合)とリーズナブルです。兄弟2人で同時に受けると、2人目以降の指導料が半額以下になるのもうれしいポイント。
「オンライン指導」にも対応しており、全国どこからでも受講できます。まずは無料の体験授業で、お子さんとの相性を確認してみるのがおすすめです。
知っておきたい公的な支援制度と相談先
- 文部科学省が2023年度から「特異な才能のある児童生徒」支援を本格化
- 教育支援センターや教育委員会で無料の専門相談が受けられる
- 契約トラブルは消費者ホットライン188に電話すれば対応してもらえる
民間の家庭教師サービスだけでなく、公的な支援制度や相談窓口も活用できます。
費用をかけずに利用できるものも多いので、知っておいて損はありません。ここでは代表的な3つの支援をご紹介します。
文部科学省の「特異な才能のある児童生徒」支援って何?
- 2023年度から「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進」事業を開始
- VCIが突出しているケースも支援対象となり得る
- 大学連携の探究学習プログラムや教員向け研修が進行中
文部科学省は2023年度から「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進」事業を本格化させています。
これは、ある分野で突出した能力を持ちながら学校生活に困難を抱えている子どもへの支援を目的としたものです。
VCIだけが高いお子さんのように、特定の認知能力が突出している場合もこの支援の対象となり得ます。従来の特別支援教育の枠組みだけでは対応しきれなかった2Eの子どもたちへの支援が、国レベルで進み始めているんです。
具体的な取り組みとして、大学と連携した探究学習プログラムの提供や、教員向けの研修、支援モデルの開発などが行われています。
お住まいの地域でどのような事業が実施されているかは、教育委員会に問い合わせることで確認できます。文部科学省の公式サイトでも関連情報が公開されていますので、チェックしてみてください。
教育支援センターや教育委員会に相談する方法
- 各自治体の教育支援センターでは不登校や学習の困りごとを無料で相談できる
- WISC-IVの結果をもとにした合理的配慮の専門的アドバイスが受けられる
- 検査報告書と具体的な困りごとメモを持参するとスムーズ
各自治体には教育支援センター(旧・適応指導教室)が設置されており、不登校や学習の困りごとについて無料で相談できます。
心理士によるカウンセリングや、個別の学習支援を受けられるところもあります。
教育委員会の就学相談窓口では、WISC-IVの結果をもとに、お子さんに適した学習環境や合理的配慮について専門的なアドバイスを受けることが可能です。
相談する際は、検査結果の報告書と、日常生活での具体的な困りごとをメモにまとめて持参すると、スムーズに話が進みます。
事前に電話で予約が必要な場合が多いので、まずは問い合わせてみましょう。
「こんなことで相談してもいいのかな」と躊躇される方もいますが、お子さんの学習環境を整えるための相談は、まさにこうした窓口の存在意義そのものです。遠慮なく利用してください。
契約トラブルが起きたら消費者ホットライン188へ
- 消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すれば最寄りの消費生活センターにつながる
- クーリング・オフの手続きや不当な請求への対処など具体的に相談できる
- 一人で悩まず早めの相談が解決の近道
家庭教師サービスの契約に関するトラブルは、残念ながらゼロではありません。
「高額な教材を勧められて断れなかった」「解約しようとしたら高額な違約金を請求された」といったケースが報告されています。
こうしたトラブルに遭った場合は、消費者ホットライン「188」(いやや)に電話しましょう。最寄りの消費生活センターにつながり、専門の相談員が対応してくれます。
相談員が、契約書の内容確認からクーリング・オフの手続き方法、不当な請求への対処まで、具体的なアドバイスをしてくれます。一人で悩まず、早めに相談することが解決への近道です。
よくある質問|WISC-IV言語理解だけ高い子について
- 言語理解が高くても読解テストの点が低くなるのは処理速度やWMIがボトルネックになるため
- 英才教育は認知の凸凹が大きい場合、心理的安全性の確保を優先してから検討する
- VCIが高い=ギフテッドとは限らず、認知プロフィール全体の理解が大切
- 検査結果の学校への開示範囲は保護者が判断でき、実用的な情報に絞って伝えるのが効果的
WISC-IVで言語理解だけが高いお子さんについて、保護者の方からよくいただく質問をまとめました。
「うちの子もそうかも」と感じたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
言語理解が高いのに読解テストの点が低いのはなぜ?
- 読解テストには処理速度やワーキングメモリーも大きく関わる
- 時間内に問題を処理しきれないことが得点低下の主因
- 口頭では正確に答えられるなら「評価方法が特性に合っていない」可能性がある
「言語理解が高いなら国語の読解もできるはず」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。
読解テストには、処理速度やワーキングメモリーも大きく関わってくるからです。
長文を読むには一定のスピードが必要ですし、設問に答えるためには読んだ内容を記憶しておく力も求められます。PSIやWMIが低い場合、時間内に問題を処理しきれないことが多いんです。
また、選択肢の中から正答を選ぶ際にも、複数の情報を同時に比較する処理が必要です。
言語理解の力で内容は正確に把握できているのに、テストの形式が合わないために点数に反映されないケースは珍しくありません。
口頭で内容を確認すると正確に答えられるのに、テストでは点が取れない。そんなお子さんは、能力が低いのではなく「評価方法が特性に合っていない」可能性があります。
英才教育を受けさせたほうがいいの?
- 認知の凸凹が大きい場合は英才教育より心理的安全性の確保が優先
- 処理速度や作業量の要求が高いプログラムはストレスになることがある
- 言語力を活かせるディベートや作文など本人の興味に合った活動を選ぶ
VCIが高いお子さんの保護者の方から、「英才教育を受けさせるべきか」という質問をいただくことがあります。
結論から言うと、認知の凸凹が大きい場合は慎重に判断する必要があります。
英才教育プログラムの多くは、全般的に高い知的能力を前提として設計されています。VCIだけが突出している場合、プログラムの要求する処理速度や作業量についていけず、かえってストレスを感じる可能性があるんです。
まず優先すべきは、お子さんの心理的安全性の確保と、認知の凸凹に対応した学習環境の整備です。
その土台ができた上で、言語力を活かせる活動(ディベート、作文コンクール、読書クラブなど)に参加するのは大いに意味があります。
お子さん自身が「もっとやりたい」と意欲を示している分野があれば、それを伸ばす機会を提供するのがベストです。大人が先回りして環境を整えすぎるよりも、お子さんの興味や関心を尊重しましょう。
言語理解が高い=ギフテッドってこと?
- ギフテッドの目安は一般的に全検査IQ(FSIQ)130以上とされる
- VCIだけ高くてもFSIQが130に達しない場合がある
- ラベルよりも認知プロフィール全体を理解し強みの活かし方を考えることが重要
VCIが130を超えると「ギフテッド」なのかと気になる保護者の方は多いです。
ギフテッドの定義は国や研究者によって異なりますが、一般的に全検査IQ(FSIQ)が130以上を一つの目安とする見方があります。
ただし、VCIだけが高くても全検査IQが130に達しない場合もあります。認知の凸凹が大きいと、全検査IQはあくまで平均値として算出されるため、実際の能力を正確に反映しないことがあるんです。
「ギフテッドかどうか」というラベルにこだわるよりも、お子さんの認知プロフィール全体を理解することの方がずっと大切です。
言語理解が高いという強みは、ギフテッドであろうとなかろうと、お子さんの大きな武器です。その力をどう活かし、苦手な部分をどう補うかという視点で考えていきましょう。
検査結果は学校にどこまで伝えるべき?
- 開示範囲は保護者が判断でき、全数値を開示する必要はない
- 「どんな場面で困るか」「どんな配慮で力を発揮できるか」に焦点を当てて伝える
- 情報へのアクセス範囲(担任のみか学年全体か)も事前に確認しておく
WISCの検査結果をどこまで学校に開示するかは、保護者の方が判断して決めることができます。
検査結果は個人情報にあたるため、共有範囲は慎重に検討しましょう。
全ての数値を開示する必要はありません。お子さんの学校生活に直接関係する情報(たとえば「処理速度に配慮が必要」「口頭での評価が望ましい」など)を中心に伝えるのが実際的です。
伝え方としては、数値そのものよりも「どんな場面で困っているか」「どのような配慮があると力を発揮できるか」という実用的な情報に焦点を当てるのがおすすめです。
学校に共有する際は、誰がその情報にアクセスできるのか(担任のみか、学年全体か)も確認しておくと安心です。信頼できる特別支援コーディネーターがいれば、情報管理の窓口になってもらうのもよい方法です。
WISC-IV言語理解だけ高い子の特徴と対応についてまとめ
- ・認知の凸凹は「弱み」ではなく「特性」として正しく理解することが出発点
- ・口頭アウトプット学習・指示の分割・課題量の調整が効果的なサポート
- ・心理的安全性の確保が学力向上よりも優先される重要課題
- ・学校には合理的配慮を具体的に依頼し、力を発揮できる環境を整える
- ・WISCを理解した家庭教師や公的支援・保護者コミュニティも活用する
WISC-IVで言語理解指標(VCI)だけが高いお子さんは、豊かな言語力という素晴らしい強みを持っています。
一方で、処理速度やワーキングメモリーとの差が大きいことで、学校生活でさまざまな困りごとを抱えやすいのも事実です。
最も大切なのは、認知の凸凹を「弱み」としてではなく「特性」として正しく理解することです。「話せるのにできない」は怠けではなく、脳の情報処理の個人差から生じるものなんです。
家庭でできるサポートとして、口頭でのアウトプット学習や指示の分割、課題量の調整、そして何より心理的安全性の確保が効果的です。学校には合理的配慮を具体的に依頼し、お子さんが力を発揮できる環境を一緒に整えていきましょう。
外部の支援としては、WISCの結果を理解した家庭教師の活用や、教育支援センターへの相談も選択肢になります。保護者同士のコミュニティに参加して情報交換するのも、大きな支えになるはずです。
お子さんの言語理解力は、将来さまざまな場面で活きてくる力です。
今は困難を感じていても、適切なサポートがあれば自分らしい道を切り拓いていけます。焦らず、お子さんのペースを大切にしながら、一歩ずつ進んでいきましょう。








