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10歳の子供の癇癪が手がつけられない|原因と対応・相談先
2026.09.15

10歳になっても、些細なことで大声を上げたり物に当たったりして、手がつけられない。
それなのに学校では「とてもいい子ですよ」と言われてしまう。誰にも分かってもらえないまま、自分の育て方が悪かったのではと責めている保護者の方は、決して少なくありません。
結論からお伝えすると、10歳でも子供の癇癪は起こりますが、幼児期に比べると少なくなる時期です。
繰り返している、激しい、生活に支障が出ているという場合は、年齢のせいと決めつけずに相談を検討したい段階だとされています。一方で、感情をコントロールする力はまだ発達の途中にあり、本人の努力だけでは抑えきれないこともあります。
この記事では、年齢的な目安から原因、今日から試せる対応、頼れる相談先、そして保護者の方自身を守る方法までを順番にお伝えします。
宿題のたびに荒れてしまうお子さんへの向き合い方も紹介しますので、読み終えるころには「まず今夜、これだけ試してみよう」と思えるものが一つ見つかるはずです。
目次
10歳で子供の癇癪が手がつけられないのは異常?年齢別の目安

- 10歳の癇癪が年齢的にどう見られているのか
- 7歳・9歳・11歳と比べたときの傾向
- 家では荒れて学校ではいい子になる背景
まず気になるのは、10歳でこの状態は普通なのかという点ですよね。
10歳でも癇癪はみられますが、幼児期ほど一般的ではありません。だからこそ「年齢のせい」で片付けず、見ていく目安を持っておくことが役に立ちます。
今すぐできる対応から知りたい方は、記事の中ほどにある「癇癪が起きたときの対応」から読んでいただいても大丈夫ですよ。
10歳の癇癪は幼児期より少なくなる|「そのうち治る」とは限りません
- 学童期の癇癪は幼児期より少なくなる
- 繰り返す・激しい場合は相談の目安
- 年齢より生活への支障の大きさで見る
米国児童青年精神医学会(AACAP)は、6歳から13歳ごろの癇癪について、幼児期ほど一般的ではないとしています。
繰り返し起きる場合や程度が激しい場合は、相談を検討してよい状態だと考えられています。つまり「10歳だからまだ普通」とも「10歳で癇癪があるのは異常」とも言い切れません。
幼児期の癇癪は、言葉でうまく伝えられないことなどが背景にありました。
10歳前後になると説明する力そのものはついてきますが、悔しさや恥ずかしさといった複雑な感情が一度に押し寄せると、抑えきれずに爆発してしまうことがあります。大声で泣き叫ぶ、物を投げる、暴言を吐く、部屋にこもるなど、表れ方には大きな個人差があります。
癇癪そのものは病気ではなく、お子さんが困っていることを伝えるサインだと捉えられています。
見ていく目安になるのは年齢そのものよりも、日常生活にどのくらい支障が出ているかという点です。具体的な受診の目安は、記事の後半で改めてお伝えしますね。
一方で、年齢が上がれば自然に治まるとも限りません。
「そのうち落ち着くから」と待っているうちに、保護者の方が先に限界を迎えてしまうこともあります。今できることから少しずつ手を打っていく姿勢が、結果的に近道になります。
焦る必要はありませんが、待つだけにしないことが大切ですね。
7歳・9歳・11歳とどう違う?年齢別に見る癇癪の傾向
- 学童期に入ると幼児期の癇癪は減っていく
- 表れ方には大きな個人差がある
- 年齢だけで原因を説明することはできない
年齢によって表れ方が変わるように見えることはありますが、はっきりした区分があるわけではありません。
7歳・8歳ごろは、まだ気持ちの切り替えに時間がかかりやすい時期です。ゲームで負けた、宿題が思うように進まないといった場面で、泣き叫ぶ・物に八つ当たりするなど体を使った表れ方をすることがあります。
集団生活のルールに合わせる緊張が、家庭での爆発につながることもありますね。
9歳・10歳ごろになると、言葉での主張がはっきりしてくるお子さんが増えてきます。
言葉での反発と、物に当たるような行動が同時に出ることもあります。勉強を強制されていると感じた瞬間に、机に向かうこと自体を拒否してしまうお子さんもいます。
自分でも抑えられない自分に、本人が一番戸惑っていることも少なくありません。
11歳・12歳以降になると、思春期に向けた心身の変化も重なってきます。
感情の表れ方が変わり、無視や皮肉、強い口調といった別の形になることもあるんです。周囲からの評価を意識するようになり、友達関係の悩みが家庭で噴き出すケースも見られます。
ただし、ここで挙げた傾向はあくまで目安です。
激しい癇癪の背景には、不安や学習面の困りごと、発達の特性、環境のストレスなどが関わっていることもあります。年齢に当てはめて安心するのではなく、お子さん自身の様子を見ていくことが大切ですね。
反抗的な態度が増えてきたのは成長の一部なのか気になる方は「中間反抗期とは」もあわせてご覧ください。
家では癇癪、学校ではいい子。そのギャップの背景にあるもの
- 学校での緊張や疲労が関係することがある
- 家庭と学校では求められることが違う
- 背景は一つではなく複数考えられる
「学校の面談では『しっかりしていて安心です』と言われるのに、家に帰ると別人のように荒れてしまう」。
この落差を誰に話しても信じてもらえない、という声はとても多く聞かれます。担任の先生に相談しても「学校では全く問題ありませんよ」と返されて、余計に孤独になってしまうんですよね。
でも、このギャップには考えられる背景がいくつかあります。
一つは、学校で緊張や疲労をためている場合です。
周りに合わせる、指示に従う、友達との距離を測る。こうした場面が続いた日は、帰宅するころにエネルギーがほとんど残っていないことがあります。
そこに宿題という「もう一仕事」が待っていれば、限界を超えてしまうのも無理はありません。
もう一つは、家庭と学校とで求められることや、やり取りの積み重ねが違うという点です。学校では我慢できていたことが、家庭では要求や不満として出てくることがあります。
そして、学校で問題が見えないことと、お子さんに困りごとがないことはイコールではありません。
外で頑張りすぎている状態が続くと、疲れは積み重なっていきます。担任の先生に伝えるときは「家ではこうなっています」と具体的な場面を共有しておくと、学校側も見方を変えてくれることがあります。
家での姿も、学校での姿も、どちらも本当のお子さんの姿だと考えてみてください。
10歳の子供が癇癪を起こす原因|発達障害の可能性も

- 感情調整に関わる力の発達というタイミング
- 学校生活の疲れ・環境の変化・体調
- 発達特性が関係しているケースもある
年齢ごとの違いを確認したところで、次は背景にある原因を見ていきます。
癇癪の原因は一つに絞れないことがほとんどで、複数の要因が重なって起きています。当てはまるものがないか、一緒に確認していきましょう。
感情にブレーキをかける脳は、10歳前後もまだ発達の途中
- 感情調整に関わる力は発達の途中にある
- 強い感情の場面では調整が難しいことがある
- 学童期から青年期にかけて育っていく
癇癪の背景としてまず知っておきたいのが、感情をコントロールする力の発達です。
感情を抑えたり、先を見て判断したりする働きに関わる脳の回路は、体の成長に比べてゆっくり育つとされています。10歳前後は、この部分がまだ発達の途中にある時期です。
つまり「わがままだから抑えられない」と決めつけられるものではないんですね。
感情調整や衝動の抑制に関わる働きは発達の途中で、強い感情が生じた場面ではうまく調整できないことがあると考えられています。
癇癪のあとに「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と落ち込むお子さんもいます。本人が一番、自分をコントロールできないことに困っていることも珍しくありません。
こうした力は、学童期から思春期、青年期にかけて発達し続けていくとされています。
今の状態がこの先ずっと続くとは限らないということですね。焦らずに関わり続けることには、ちゃんと意味があります。
とはいえ、心身の発達だけが理由とも限りません。
学校生活の疲れ・環境の変化・体調が引き金になることも
- 進級やクラス替えは大きなストレスになる
- 睡眠不足・疲れ・空腹は誘因になり得る
- 予定の詰め込みも見逃せない要因
癇癪が増えた時期に、生活の中で何か変化がなかったか振り返ってみてください。
進級やクラス替え、席替え、引っ越しといった環境の変化は、大人が思う以上に大きなストレスになります。特に小学4年生は、学習内容が難しくなり、友達関係も複雑になり始める時期です。
本人が言葉にしないだけで、実はかなり消耗していることもあるんです。
体調面のコンディションも、感情のコントロールに関わってきます。
睡眠不足、疲労、空腹は、いずれも感情のコントロールを難しくする要因になり得ます。夕方から夜にかけて荒れやすいご家庭は、まずここを見直すだけでも変化が出ることがあります。
小学生に必要な睡眠時間は1日9時間から12時間が目安とされていますので、足りているか確認してみてください。帰宅後に軽く何か食べてから宿題に入るだけでも、変わることがあります。
習い事や塾で予定が詰まっている場合も、疲労の蓄積を疑ってみてください。
「何もしない時間」が一日のどこにもないと、気持ちを立て直す余裕がなくなります。きょうだいが生まれた、家族の生活リズムが変わったといった家庭内の変化がきっかけになることもあります。
こうした要因はどのご家庭にも起こり得るもので、育て方だけが原因とは言い切れません。
ADHD・ASDなど発達特性が関係するケースも決めつけは禁物
- ADHDでは衝動性や感情調整の難しさがみられることがある
- ASDでは予定の変更や感覚の違いが関係することがある
- 癇癪だけで発達障害とは判断できない
癇癪が長く続く背景に、発達の特性が関わっていることもあります。
ADHD(注意欠如・多動症)の中心となるのは不注意や多動性、衝動性で、あわせて感情の調整が難しくみえる場合があります。ASD(自閉スペクトラム症)では、いつもの流れが変わることへの強い反応や、感覚の感じ方の違いが関係することがあるとされています。
「ここまでやると決めたのに中断された」という場面で爆発するのは、後者に近い形ですね。
ただし、癇癪が激しいというだけで、発達障害があると判断することはできません。
癇癪は多くのお子さんが成長の過程で経験するもので、特性の有無は専門家による見立てが必要になります。不注意や強いこだわりが日常のさまざまな場面で見られるかどうかも、判断材料の一つとされています。
インターネットのチェックリストだけで結論を出すのは避けたいところです。
気になる場合は、決めつける前に様子を記録しておくことをおすすめします。
いつ・どんな場面で・どのくらい続いたか、その前後の様子はどうだったかをメモしておくと、相談するときに役立ちます。診断がつくかどうかよりも、今のお子さんに何が合うのかを知ることのほうが大切ですね。
怒りっぽさが特性によるものか気になる方は「子供がすぐ怒る発達障害」で見分け方のヒントを紹介しています。
癇癪が起きたときの対応とやってはいけないNG行動
- その場でまず何をすればいいのか
- 落ち着いたあとの声かけと振り返り方
- 避けたいNG行動と、起こる前の予防策
ここからは、実際に癇癪が起きたときの動き方を順番に見ていきます。
どれも特別な準備がいらない、今日から試せる工夫ばかりです。全部を一度にやろうとせず、できそうなものから一つ選んでみてください。
まずは安全確保とクールダウンを最優先に
- 危険なものを先に遠ざける
- 強く興奮している間は説明が届きにくい
- 長時間続く・自傷がある場合は相談を
癇癪が始まったら、まずお子さんと周囲の安全を確保することを最優先にしましょう。
硬いおもちゃや割れ物、はさみなどが手の届く範囲にあれば、そっと移動させておきます。頭を壁や床にぶつける様子が見られる場合は、間にクッションを挟むなどして怪我を防ぎ、繰り返すようであれば専門家に相談してください。
この段階では、言い聞かせようとしなくて大丈夫です。
強く興奮している最中は、説明や説得を受け入れにくいことがあります。
むしろ話しかけるほど刺激になってしまうこともあります。少し距離を取り、視界に入る場所で静かに見守るくらいがちょうどよいですね。
多くの場合は時間とともに高ぶりが弱まっていきますが、長く続くこともあります。
25分を超えて続くことが多い、自分や人を傷つける行動がある、自分では落ち着けないという場合は、専門家への相談を検討してください。
このとき、保護者の方自身が冷静でいられるかどうかも影響します。
大人が動揺していると、その緊張はお子さんに伝わってしまうものです。一度深呼吸をする、別の部屋で少しだけ目を閉じるなど、自分を落ち着かせる方法を決めておくと楽になります。
うまく待てた日は、あとで自分を労ってあげてくださいね。
落ち着いたら気持ちを代弁し、10歳なら一緒に振り返る
- 「悔しかったんだね」と感情を言葉にする
- 落ち着けたこと自体を具体的に伝える
- 10歳は一緒に振り返る対話ができる年齢
波が引いてきたら、気持ちに寄り添う声かけをしてみましょう。
「悔しかったんだね」「わからなくて嫌だったんだね」と、感情を言葉にして返してあげます。分かってもらえたと感じることで、お子さんは少しずつ安心を取り戻していきます。
ここで理由を問いただすより、まず気持ちを受け取るほうが先です。
そして完全に落ち着いたタイミングで、自分で気持ちを立て直せたこと自体を伝えてあげてください。
「さっきより早く落ち着けたね」でも十分です。できたことを具体的に伝える声かけは、望ましい対処の仕方を後押しする助けになります。
叱る場面より、できたことに目を向ける関わりを少しずつ増やしていきたいですね。
10歳という年齢の強みは、あとから一緒に振り返る対話ができることです。
幼児期には難しかった「何が嫌だったのか」「次はどうしたいか」を、本人の言葉で話してもらえます。責める口調にならないよう、隣に座って一緒に考える形にすると話しやすくなります。
こうしたやり取りの積み重ねが、言葉で伝えるという選択肢を増やしていきます。
怒鳴る・要求をすぐ聞き入れるなどのNG行動に注意
- 怒鳴る・叩く対応は興奮を強めてしまう
- 癇癪で要求が通る状態が続くと行動が強まる
- 長時間の無視やきょうだいとの比較も避けたい
良かれと思った対応が、かえって逆効果になってしまうこともあります。
感情的に怒鳴ったり叩いたりする対応は、お子さんの興奮をさらに強めてしまいます。恐怖で一時的に静まっても、根本的な解決にはつながりにくいとされています。
とはいえ、つい声を荒げてしまう日があるのも当然のことです。
もう一つ気をつけたいのが、癇癪で要求が通る状態が続いてしまう場合です。
「癇癪を起こせば通る」というやり取りが繰り返されると、その行動が強まっていくことがあります。ただし、空腹や痛み、強い不安といった体や気持ちのニーズには速やかに応じてください。
これは「要求を通す」こととは別のものです。
かといって、長時間まったく無視し続ける対応も避けたいところですね。
受け止めてもらえないと感じると、不安が強まってしまうことがあります。「お兄ちゃんはこんなことしないのに」といった比較の言葉も、自己肯定感を削ってしまいます。
狭い場所に閉じ込める、外に出すといった対応も、恐怖心だけが残りやすいので控えましょう。
大切なのは完璧さよりも、できる日に一貫した姿勢で向き合い続けることです。
予定を先に伝える・生活リズムを整えるなど、起こる前の工夫
- 見通しを持てると不安からの癇癪が減ることがある
- 切り替えの合図を事前に決めておく
- 睡眠と食事の土台を整える
起きてしまってからの対応と同じくらい、起こる前の工夫も効いてきます。
特に試しやすいのが、予定を先に伝えておくことです。「あと10分でお風呂だよ」「今日は宿題のあとにゲームね」と共有しておくだけで、切り替えが楽になることがあります。
急な変更が苦手なお子さんには、予定が変わる可能性も早めに伝えておくと安心です。
見通しが立つだけで、不安から来る癇癪を減らせる場合があります。
タイマーを使う、ホワイトボードに書いておくなど、目に見える形にするとさらに伝わりやすくなります。声かけだけだと聞き流されてしまう場合は、視覚に訴える方法を試してみてください。
そして土台になるのが、睡眠と食事のリズムです。
疲れているときは、どんな工夫も効きにくくなります。
眠る時間を一定にする、帰宅後すぐに軽く何か食べる。地味ですが、睡眠や空腹といった状態を整えることは、癇癪の誘因を減らすうえで大切です。
まずは取り入れやすいものから、一つだけ試してみてください。
宿題や勉強のたびに癇癪を起こす子への対処法
- 声かけが逆効果になっていないかの見直し
- 課題を分けて達成感をつくる具体策
- 第三者が入ることで変わるケースについて
癇癪の引き金が、決まって宿題や勉強の時間だというご家庭はとても多くあります。
「わかんない!ママが教えないから悪い!」と泣き叫ばれ、毎晩が戦いになっている。ここでは、そんな状況に対して今日から試せる方法をお伝えしますね。
「早くやりなさい」の声かけが逆効果になっていないか
- 急かす言葉はプレッシャーになりやすい
- 荒れる背景に「わからない」ことへの焦りがある
- 開始の合図を本人に決めてもらう
宿題の時間になると、つい「早くやりなさい」と言ってしまいますよね。
ただ、この言葉はお子さんにとって強いプレッシャーになっていることがあります。特に、内容が難しくて手が出せずにいる状態だと、急かされるほど身動きが取れなくなってしまうんです。
荒れているように見えて、実は「できない自分」に焦っているケースは少なくありません。
学童期は、周囲との比較が自己評価に影響しやすくなる時期です。
わからないと認めることが恥ずかしくて、怒りの形でしか表現できないお子さんもいます。「ママが教えないから」という言葉の裏に、助けてほしいという気持ちが隠れていることもあるんですね。
まずは「難しいところがあるみたいだね」と、状況を言葉にしてみてください。
開始のタイミングを本人に決めてもらうのも一つの方法です。
「6時と6時半、どっちから始める?」と選択肢にすると、自分で決めた分だけ動きやすくなります。命令ではなく相談の形にするだけで、抵抗感が変わることがあります。
そもそも宿題を嫌がるのは特性のせいなのかが気になる方は「宿題をしない子は発達障害?」で背景を整理しています。
課題を小さく分けて、できた部分を具体的に褒める
- 10問を3問ずつに区切るだけでも変わる
- 区切りごとに「ここまでできたね」と声をかける
- 終わりが見えると取りかかりやすくなる
勉強の癇癪に対して、最も試しやすいのが「課題を小さく分ける」方法です。
10問のプリントを前にすると、それだけで気持ちが折れてしまうお子さんがいます。終わりが見えない作業は、大人でもつらいものですよね。
そこで、たとえば10問を3問ずつに区切ってみてください。
1区切りごとに「ここまでできたね」と声をかけると、終わりが見えて取りかかりやすくなることがあります。同じ量でも、一度に向き合う分量が小さくなるだけで、感じる負担は変わります。
「全部やりなさい」ではなく「まず3問だけ」に変えるだけで、始めるハードルは下がります。
褒めるときは、できるだけ具体的に伝えるのがポイントです。
「えらいね」より「さっきの問題、自分で最後まで考えられたね」のほうが、本人に届きます。正解した数ではなく、取り組めた事実に目を向けてみてください。
今夜試すなら、この一つで十分です。
親子だけで抱え込まない|第三者が入ると変わることも

- 教える相手によって向き合い方が変わることがある
- 親子はこれまでのやり取りも重なりやすい
- 第三者が入ると家庭の緊張が和らぐことも
教える相手によって、勉強への向き合い方が変わるお子さんもいます。
保護者の方が教えると「ママが教えるからわからない」と反発するのに、他の大人が相手だと落ち着いて取り組める。こうした場面は、けっして珍しいものではないんです。
お子さんが保護者の方を軽んじているわけでもありません。
親子ではこれまでのやり取りも重なるため、勉強の場面で感情的になりやすいことがあります。
特に勉強では、「できない自分」を一番見せたくない相手が保護者の方だったりします。第三者が間に入ることで、お互いに冷静でいられる時間が生まれることがあります。
親子の関係を、勉強のバトルから切り離してあげるイメージですね。
私たちランナーは、勉強が苦手なお子さん専門の家庭教師として、こうした場面に多く立ち会ってきました。
これまでの指導実績は30,034人です。発達障がいコミュニケーション指導者の資格を持つスタッフや、不登校のお子さんをサポートしてきた講師も在籍しています。
もちろん、家庭教師が全てのご家庭に合うわけではありません。
相性が合うかどうかは、実際に会ってみないと分からない部分もあります。
ランナーでは90分の無料体験レッスンを行っていますので、まずはお子さんの様子を見てもらうところから始めてみるのも一つですね。
一人で抱え込まないための相談先|動きやすい順に紹介
- まず動きやすい学校の窓口から
- 無料で相談できる公的な窓口
- 医療機関を受診する目安と準備
家庭での工夫を続けても状況が変わらないときは、外の力を借りて構いません。
ここでは、動き出しやすいものから順番に相談先を紹介します。全部を回る必要はないので、一番ハードルが低そうなところから試してみてください。
学校の担任・スクールカウンセラーに相談する
- 家での様子を具体的に伝えるのがコツ
- スクールカウンセラーは保護者も相談できる
- 利用方法や予約の要否は学校によって異なる
まず動きやすいのが、学校の担任の先生への相談です。
連絡帳や電話で「家庭での様子を相談したい」と伝えるだけで始められます。学校での姿を教えてもらえるので、家庭とは違った角度のヒントが得られることもあります。
「学校では問題ありません」と言われても、そこで終わらせないでくださいね。
「家ではこうなっています」と具体的な場面を伝えると、受け止め方が変わることがあります。
宿題の量を調整してもらえたり、教室での声かけを工夫してもらえたりするケースもあります。担任の先生に話しにくい場合は、学年主任や養護教諭という選択肢もあります。
多くの学校には、スクールカウンセラーも配置されています。
スクールカウンセラーは、お子さんだけでなく保護者の方への助言や支援も行っています。
ただし、勤務日や利用方法、予約が必要かどうかは学校や自治体によって異なります。まずは担任の先生や養護教諭に、どう利用できるかを確認してみてください。
費用の負担なく相談できることが多く、外部の機関より始めやすい窓口です。
児童相談所・こども家庭センターなど公的な窓口を使う
- 児童相談所は18歳未満の相談に幅広く対応
- こども家庭センターは未設置の自治体もある
- 多くは無料で、他機関につないでもらえる
学校の次に検討したいのが、自治体の公的な窓口です。
児童相談所は、18歳未満のお子さんに関する子育てや発達、行動上の相談に対応しています。「虐待の相談をする場所」というイメージを持たれがちですが、子育ての困りごと全般を扱う機関です。
来所のほか電話などでも相談を受け付けているので、いきなり出向く必要はありません。
もう一つの窓口が、市区町村のこども家庭センターです。
ただし2026年4月時点で、全国1,741自治体のうち設置済みは1,496自治体、14.1%にあたる245自治体はまだ未設置です。お住まいの自治体にない場合は、市区町村の子育て・こども家庭相談の窓口に問い合わせてみてください。
発達障害者支援センターや教育相談室など、地域によって使える窓口はさまざまです。
公的な窓口の利点は、無料で相談できるところが多く、必要に応じて他の機関につないでもらえることです。
どこに相談すればよいか分からないという状態でも、話を聞いたうえで適切な窓口を案内してもらえます。相談するときは、いつ・どんな場面で癇癪が起きるかをメモして持っていくと話が早く進みます。
自宅から相談できる民間のオンラインカウンセリングを併用しているご家庭もあります。
小児科・児童精神科を受診する目安と、予約前の準備
- 期間を待たずに相談してよい場合がある
- まずはかかりつけの小児科から相談できる
- 記録を持参すると診察がスムーズになる
医療機関を受診するかどうかは、多くの保護者の方が迷うところですね。
目安になるのは、続いた期間よりも今の状態です。
頻繁に繰り返している、学校や友人関係、家庭生活に支障が出ている、自分や人を傷つける行動がある、長時間落ち着けない。こうした場合は、数か月様子を見る前に相談を検討して構いません。
診断をつけることが目的ではなく、状況を整理するために使うイメージです。最初の窓口としては、かかりつけの小児科が動きやすいでしょう。
必要に応じて、発達外来や児童精神科を紹介してもらえることもあります。いきなり専門機関を探すより、普段の様子を知っている先生に話すほうが心理的なハードルも低くなります。
受診前に電話相談だけ受け付けている医療機関もあるので、確認してみてください。予約が取れたら、事前の準備をしておくと診察が有意義になります。
癇癪が起きた日付・きっかけ・続いた時間・その前後の様子を、簡単でよいのでメモしておきましょう。母子手帳や学校からの連絡帳も、成長の経過を伝える材料になります。
聞きたいことを3つほど書き出しておくと、限られた診察時間でも聞き漏らしを防げます。
保護者の方が「もう限界」と感じたときに
- 癇癪と育て方の関係をどう考えるか
- 自分を休ませるための具体的な方法
ここまでお子さんへの対応を中心にお伝えしてきましたが、一番大切なことが残っています。
保護者の方自身が、限界を迎えないように守られることです。ここは飛ばさずに読んでいただけたらうれしいです。
癇癪の原因は、育て方だけではありません
- 癇癪には複数の要因が関わっている
- 自分を責めるほど対応する余力が減る
- 相談できないつらさは多くの人が抱えている
まずお伝えしたいのは、癇癪を「育て方だけが原因」と考えるのは適切ではないということです。
ここまで見てきたとおり、発達の段階、生まれ持った気質、体調、環境、親子のやり取りなど、複数の要因が絡み合っています。厳しくしたから、甘やかしたから、という単純な話ではありません。
同じ関わり方をしていても、きょうだいで全く違う姿を見せることがありますよね。
もちろん、日々の対応が癇癪の起こりやすさに影響することはあります。
だからこそ関わり方を工夫する意味があるわけですが、それは「これまでが間違っていた」ということではありません。今から変えられる部分に目を向ければ十分です。
自分を責め続けることは、対応する余力そのものを削ってしまいます。
「私のせいだ」と思いながら向き合うのと、「今はこういう状態なんだ」と思って向き合うのとでは、心の消耗がまるで違います。同じ対応をしていても、後者のほうが続けられるんです。
お子さんのためにも、まずご自身を責めるのをやめてみてください。
誰にも相談できないつらさを抱えている方も多くいます。「うちの子は言えばわかるよ」と友人に言われてしまう。実家に話しても「あなたが厳しくしないから」と返される。
そんな経験が重なると、口を閉ざしてしまうのも当然です。それでも、同じ状況で悩んでいる保護者の方は決して少なくありません。
あなただけが失敗しているわけではないんです。
自分を休ませる時間を、意識してつくる
- 心と体に出るサインを見逃さない
- 短時間でも一人になれる時間を確保する
- 頼れる手段を先に用意しておく
限界が近づいているとき、心と体には先にサインが出ます。
眠れない、食欲が落ちる、些細なことで涙が出る、お子さんの顔を見るのがつらい。こうした状態が続いているなら、休息が必要な段階に入っています。
気合いで乗り切ろうとしないでくださいね。
短い時間でもいいので、誰にも邪魔されない時間を意識してつくってみてください。
好きな飲み物を飲む、散歩に出る、何もしない。生産的である必要はまったくありません。「休むことも子育ての一部だ」と考えておくと、罪悪感が少し軽くなりますね。
そして、頼れる手段を先に用意しておくことも自分を守る方法の一つです。
限界を迎えてから探し始めると、選ぶ気力すら残っていないことがあります。もう十分にがんばってきたと感じている方は「発達障害の子育てに疲れた親へ」も、よければのぞいてみてください。
ここで一つ、知っておいていただきたいことがあります。
発達外来や児童精神科は、地域や医療機関によって初診の予約まで時間がかかる場合があります。
公的な相談窓口も、利用方法や待ち時間は自治体によってさまざまです。相談先につながるまでの間にできることを一つ持っておけると、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
たとえば、勉強の時間だけを第三者に任せてみる、という選択肢があります。
ランナーなら訪問型とオンライン型を選べて、指導料は1コマ30分900円からです。90分の無料体験レッスンでは無理な勧誘もありませんので、合わないと感じたら断っていただいて構いません。
今週動けることが一つあるだけで、待つ時間の重さは変わってきます。
10歳の癇癪と勉強に関するよくある質問
- 癇癪がいつまで続くのかという見通し
- 診断がない段階での家庭教師の利用について
- 勉強を拒否して荒れるときの対応
最後に、よく寄せられる質問にまとめてお答えします。
気になる項目だけ読んでいただいても大丈夫ですよ。
癇癪は何歳まで続くの?
- 1歳から3歳に多く、4歳ごろにはかなり少なくなる
- 学童期に繰り返す場合は相談の目安
- 年齢より生活への影響度で判断する
癇癪が落ち着く時期に、はっきりとした年齢の区切りはありません。
一般的には1歳から3歳ごろに多く、3歳を過ぎると減っていき、4歳ごろにはかなり少なくなるとされています。学童期にあたる6歳から13歳ごろは、幼児期に比べると癇癪はずっと少なくなります。
そのため10歳で繰り返している場合は、「年齢のせい」で片付けないほうがよい状態といえます。
感情を調整する力は学童期から青年期にかけて発達し続けるとされていますので、今の状態がこの先ずっと続くとは限りません。
ただ、放っておけば必ず消えるというものでもありません。年齢だけを気にするより、日常生活にどのくらい影響が出ているかを目安にしてみてください。
繰り返している、激しい、生活に支障があるという場合は、早めに相談先を確保しておくと安心ですね。
発達障害の診断がなくても家庭教師は利用できる?
- 診断の有無にかかわらず利用できる
- 特性への理解があるスタッフが在籍している
- 家庭教師は医療機関の代わりにはならない
はい、診断の有無にかかわらずご利用いただけます。
グレーゾーンと言われている段階の方や、まだ相談すらしていない段階の方も多くいらっしゃいます。ランナーには発達障がいコミュニケーション指導者の資格を持つスタッフや、不登校のお子さんをサポートしてきた講師が在籍しています。
診断名ではなく、目の前のお子さんの様子に合わせて関わり方を考えていく形です。
ただし、家庭教師は学習面のサポートを行う存在であり、診断や治療を行う医療機関ではありません。
発達に関する診断や治療が必要かどうかは、必ず医療機関などの専門機関にご相談ください。学習支援と医療的なサポートは、それぞれの役割で併用していく視点を持っておくと安心です。
診断がない段階でどう選べばいいのか迷う方も多いところですね。
発達の特性があるお子さんへの家庭教師の選び方や、実際にどんな指導をするのかは「発達障害の家庭教師」の記事で詳しくまとめています。
勉強を拒否して荒れてしまうときはどうすればいい?
- 荒れている最中は無理に机に向かわせない
- 落ち着いてから何が嫌だったか振り返る
- 量を減らして始めるハードルを下げる
荒れている最中は、無理に机に向かわせようとしないことが大切です。
一度気持ちが高ぶってしまうと、説得の言葉は届きにくくなります。まずは時間を置いて、落ち着いてから何が嫌だったのかを一緒に振り返ってみましょう。
その日は、安全と落ち着きを優先して構いません。
「今日は3問だけ」と量を減らして、始めるハードルを下げるほうが結果的に前に進みます。
宿題が終わらない日が続くようなら、進め方について担任の先生に相談してみるのも一つです。それでも家庭内だけでは難しいと感じたら、第三者の手を借りることも選択肢になります。
お子さんに合ったペースを、一緒に見つけていきましょう。
まとめ|子供の癇癪が10歳で手がつけられないと感じたときに
- ・10歳でも癇癪は起こるが、幼児期に比べると少なくなる時期
- ・繰り返す、激しい、生活に支障がある場合は年齢のせいにせず相談を
- ・その場では安全確保を最優先に、落ち着いてから一緒に振り返る
- ・宿題は小さく区切り、できた部分を具体的に褒める
- ・保護者の方自身を休ませることも、対応の大切な一部
子供の癇癪が10歳になっても手がつけられないと感じるとき、保護者の方はすでに十分がんばっています。
10歳でも癇癪は起こりますが、幼児期に比べると少なくなる時期です。繰り返している、激しい、生活に支障があるという場合は、年齢のせいと決めつけずに相談を検討してみてください。
背景には発達の段階や学校での疲れ、気質や環境など複数の要因が重なっていて、育て方だけが原因ではありません。
その場ではまず安全を確保し、落ち着いてから気持ちを言葉にしてあげてください。
宿題で荒れてしまうなら、量を小さく区切って「ここまでできたね」と声をかけるところから試してみましょう。それでも難しいときは、学校や公的な窓口、医療機関を頼って構いません。
一人で抱え込まないことが、お子さんにとっても一番の支えになります。
学習面をどう支えるか具体的に知りたい方は「発達障害サポート」や「発達障害の家庭教師」もあわせてご覧ください。
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