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通信制高校はやめとけ?6つのデメリットの実際と後悔しない選び方
2026.09.15

「通信制高校はやめとけ」という言葉を見つけて、進もうとしていた道が急に不安になった方は少なくありません。
検索しているのがご本人でも、保護者の方でも、「選択を間違えたくない」という気持ちは同じですね。
結論からお伝えすると、「やめとけ」と言われる理由には、通信制という仕組みそのものの話と、本人と学校が合わなかったという話が混ざっています。この2つを切り分けられれば、その声が自分に当てはまるのかどうかが見えてきますね。
この記事では、やめとけと言われる6つの理由について、デメリットが実際どの程度のものなのかを最新のデータで一つずつ確かめたうえで、向き不向きの見極め方、学校選びのチェックポイント、入学後にやっておきたいことまで整理しました。
2026年度から大きく変わった学費の支援制度についても、どこまで支援され、何が対象外なのかを整理しています。
読み終えるころには、噂ではなく事実をもとに、自分や家族に合った進路かどうかを落ち着いて判断できるようになるはずです。
目次
通信制高校はやめとけと言われる6つの理由とデメリットの実際

- 公的統計で差が確認できるのは大学等進学率と中途退学率
- 卒業者に占める就職者の割合は全日制とほぼ同じ水準
- 学費は2026年度の支援制度拡充で負担が下がった
- 友人関係や世間の目は、通学スタイルの選び方で変わる
通信制高校について調べると、進学、就職、卒業、学費、友人関係と、さまざまな不安の声が見つかります。
ここではよく聞かれる6つの理由を取り上げ、公的なデータと制度をもとに実際のところを確認していきます。まずは全体像を表で整理しました。
| やめとけと言われる理由 | データで見た実際 | 今からできる対処 |
|---|---|---|
| 大学進学が難しい | 大学等進学率28.6%(全日制・定時制61.4%)。差はあるが近年は上昇傾向 | 受験指導の体制で学校を選ぶ/外部の個別指導を併用する |
| 就職で不利になる | 卒業者に占める就職者の割合は14.1%で、全日制・定時制13.8%とほぼ同水準 | 在学中に資格取得やアルバイト経験を積んでおく |
| 卒業できない | 中途退学率は通信制の公立5.0%・私立3.2%(全日制の公立0.8%) | レポートの進み具合を誰かと共有する仕組みを作る |
| 学費が高い | 2026年度から所得による制限が撤廃。私立通信制の支給上限も引き上げられた | 授業料と授業料以外の費用を分けて見積もる |
| 友達ができない | 週1〜5日など、複数の通学頻度を用意する学校もある | 行事・部活・通学コースの有無を事前に確認する |
| 甘え・逃げだと言われる | 在籍者は31万人を超え、高校生の約10人に1人 | 周囲の評価ではなく自分に合うかどうかで判断する |
※進学率・就職者割合は令和7年度学校基本調査、中途退学率は令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、在籍者数は令和8年度学校基本調査の速報値(いずれも文部科学省)。
公的統計ではっきり差が確認できるのは、大学等進学率と中途退学率の2つです。一方で、卒業者に占める就職者の割合は近い水準でした。ここから一つずつ見ていきますね。
大学進学が難しいと言われる理由|進学率の実情と対策
- 大学等進学率は全日制より低いが、近年は上昇傾向
- 卒業者全体が分母のため、進学希望者の合格率ではない
- 総合型選抜・学校推薦型選抜に力を入れる学校もある
大学進学が不利になるのではと心配ですよね。
文部科学省の令和7年度学校基本調査によると、通信制高校を卒業した生徒の大学等進学率は28.6%で、全日制・定時制の61.4%と比べると差があります。
ただし、この28.6%は卒業者全体を分母にした数字で、「大学を目指した人がどれくらい合格したか」を示すものではありません。
通信制高校には、高卒資格の取得や就職を目的に入学する生徒も多くいます。進学を希望する生徒の割合そのものが違うため、この差だけで合格しやすさに開きがあるとは判断できないのです。
大学等進学率は近年、上昇傾向が続いています。指定校推薦の枠を持つ学校や、総合型選抜・学校推薦型選抜の対策に力を入れる私立校も出てきました。
一方で、レポートや単位認定試験をこなすだけで手いっぱいになり、受験勉強の時間を確保しにくいという声があるのも事実です。
進学実績を見るときは合格者数だけでなく、どんなサポートで結果につながったのかまで確認しておくと安心です。学習面に不安がある場合の具体的な補い方は「大学受験の家庭教師」でも詳しくご紹介しています。
就職で不利になるという噂|就職率のデータからみる実際
- 卒業者に占める就職者の割合は全日制・定時制とほぼ同じ
- ただし採用選考での有利・不利までは統計から判断できない
- 進学も就職もしていない層の割合は高めなので早めの準備を
「履歴書に通信制と書いたら落とされるのでは」と不安になる方もいますね。
文部科学省の令和7年度学校基本調査によると、通信制高校の就職率(卒業者に占める就職者の割合)は14.1%で、全日制・定時制の13.8%とほぼ同じ水準です。
ただし、この数字は卒業者全体のうち就職した人の割合であり、応募した人がどれくらい採用されたかを示すものではありません。
通信制という課程が採用選考にどう影響するかまでは、この統計からは読み取れません。そこは押さえたうえで判断したいところです。
そのうえで、採用の場面で見られるのは、在学中に何を学び、どう取り組んできたかです。近年はプログラミング、美容、eスポーツなど専門分野を学べるコースを設けている学校もあります。
注意しておきたいのは、進学も就職もしていない「左記以外の者」に分類される割合が、通信制で26.1%、全日制・定時制で6.1%と差があることです。進路指導の手厚さには学校差があります。
就職を考えているなら、その学校にどんな就職先の求人が実際に届いているかを、見学のときに聞いてみてください。登校日数が少ない分、アルバイトで社会経験を積みやすいことも強みになりますよ。
卒業できないという不安|中退率・卒業率の実態
- 中途退学率は全日制より高く、公的データで差が出ている
- 単位制では未修得の科目を翌年度以降に再履修できる
- 面談の頻度や未提出時の連絡体制は事前に確認したい
ここは正直にお伝えしておきたい部分です。
文部科学省の令和6年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、通信制高校の中退率(中途退学率)は公立5.0%・私立3.2%で、全日制の公立0.8%・私立1.4%より高くなっています。
| 課程・設置者 | 中途退学率(令和6年度) |
|---|---|
| 全日制(公立) | 0.8% |
| 全日制(私立) | 1.4% |
| 通信制(公立) | 5.0% |
| 通信制(私立) | 3.2% |
| 高校全体 | 1.4% |
※出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
この差を学力だけで説明することはできません。
同じ調査では、中途退学の理由として進路変更、学校生活・学業不適応、学業不振など複数の要因が挙げられています。
なお、通信制では「卒業率」という数字も単純には比べられません。単位制で在籍年数が人によって違うため、全日制のような学年ごとの卒業率とは前提が異なるのです。
高校を卒業するには、原則3年以上の在籍と74単位以上の修得に加えて、特別活動など学校が定める要件を満たす必要があります。通信制ではこの進み具合を自分で管理する場面が多く、遅れが大きくなる前に立て直せるかどうかが分かれ目になります。
ここでもう一つ知っておきたいのは、単位制をとる通信制高校では、学年ごとの進級や原級留置(いわゆる留年)という考え方をとらない学校が多いことです。
修得できなかった科目は翌年度以降に再履修できるため、学年単位で進級が止まる仕組みとは異なります。焦らずに立て直せる余地があることは、覚えておいてくださいね。
そのうえで、卒業までのサポート体制は学校によって大きく違います。入学前に「レポートが遅れたとき、誰がどう連絡してくれるのか」を確認しておくと安心です。
学費が高いという不安|2026年度の支援制度で変わる負担額
- 2026年度から就学支援金の所得による制限が撤廃された
- 単位制は公立通信制1単位336円、私立通信制1単位13,668円が支給上限
- 入学金・施設設備費・教材費は支援の対象外
学費の話は、2026年度に大きく変わりました。
高等学校等就学支援金は2026年4月から所得による制限が撤廃され、所得にかかわらず、所定の受給要件を満たす生徒が対象になりました。
通信制の支給上限は、授業料の決め方によって分かれます。単位制の場合、公立通信制は1単位336円、私立通信制は1単位13,668円で、いずれも年間30単位・通算74単位までです。
定額制をとる私立通信制の場合は、年33万7,200円が上限になります。
| 区分 | 授業料の決まり方 | 就学支援金の上限 | 支援後に残りやすい費用 |
|---|---|---|---|
| 公立通信制 | 1単位いくらで設定。金額は自治体・学校により異なる | 単位制は1単位336円 | 入学料、教科書・学習材費、スクーリングの交通費など |
| 私立通信制(ネットコース中心) | 1単位いくらで設定する学校が多い | 単位制は1単位13,668円/定額制は年33万7,200円 | 入学金、施設設備費、教材費、コース費など |
| 私立通信制(週3〜5日の通学コース) | 授業料に加えてコース費が別立てになることが多い | 同上。上限を超えた分は自己負担 | 上記に加え、通学コース費、行事費など |
※支給上限額の出典は文部科学省「令和8年度 高等学校等就学支援金制度」。授業料や諸費用の金額は学校・コースにより大きく異なるため、必ず志望校の募集要項でご確認ください。
気をつけたいのは支援の範囲です。就学支援金の対象は授業料のみで、入学金・施設設備費・教材費・制服代・通学費などは含まれません。
授業料が支給上限の範囲に収まる学校であれば、授業料部分の自己負担は0円になります。ただし「授業料が無償になること」と「学費がかからないこと」は別の話ですね。
なお、授業料以外の費用については、世帯の状況によって「高校生等奨学給付金」など別の給付制度を利用できる場合があります。
「学費が高いから」と選択肢から外す前に、授業料と授業料以外の費用を分けて書き出してみてください。制度は年度によって内容が変わるため、最新の条件と3年間の総額は「通信制高校の学費無償化」でも詳しくまとめています。あわせてご覧くださいね。
友達ができない・孤立するという不安の正体
- 週1〜5日など、複数の通学頻度を用意する学校もある
- 部活動・行事・オンラインコミュニティで交流できる
- 大切なのは友達の数より心地よい距離感
ひとりぼっちになったらどうしよう、という不安は自然なものですね。
たしかに全日制と比べれば、同級生と対面で顔を合わせる機会は少なくなります。学校によっては、隔週程度のスクーリングを設定している例もあります。
一方で、私立通信制には週1回から週5回まで、複数の通学頻度を用意している学校もあります。文化祭や体育祭といった行事、部活動を通じて友人関係を築いている生徒もたくさんいますよ。
オンラインのライブ授業やコミュニティ機能を使って、全国の同級生とつながれる学校も出てきました。
友人関係を大事にしたいなら、通学コースがあるか、行事や部活がどれくらい活発かを確認してみてください。逆に、人間関係の負担を減らしたい生徒にとっては、登校日数の少なさがそのままメリットになります。
大切なのは友達が多いかどうかではなく、自分にとって心地よい距離感で人と関われるかどうかですね。いじめや人間関係で疲れてしまった経験があるお子さんほど、この視点で選ぶと負担を抑えやすくなります。
甘えや逃げ、世間の目が気になるという声への向き合い方
- 在籍者は31万1,792人(令和8年度速報値)で過去最多
- 体調・人間関係・専門分野など、選ぶ理由は人それぞれ
- 「不登校の受け皿」から多様な学び方の選択肢へ変化している
「甘えではないか」「逃げているだけではないか」という声は、本人にも保護者の方にも重くのしかかりますね。
けれど、この進路を選ぶ理由は本当にさまざまです。起立性調節障害などで朝の登校が難しい、人間関係で心身が限界になった、打ち込みたい分野がある。どれも合理的な理由があります。
文部科学省が2026年8月に公表した令和8年度学校基本調査の速報値では、通信制高校の在籍者数は31万1,792人で過去最多となりました。全日制・定時制と合わせた高校生のうち、およそ10人に1人が通信制課程で学んでいる計算になります。
近年は全日制・定時制の在籍者数が減る一方、通信制は増加傾向にあります。偏差値で輪切りにされる進路選びとは別の軸で、学び方そのものを選ぶ人が出てきているということですね。
もちろん、地域によって受け止め方に差があるのは事実です。ただ、eスポーツやプログラミング、芸能活動、留学準備といった分野を学べる通信制高校も見られるようになっています。
「学校に行けない=怠け」という見方については「不登校は甘えという誤解」でも整理していますので、周囲の言葉に揺れているときに読んでみてくださいね。
通信制高校に向いていない人・向いている人の特徴

- 学校の教育体制と、本人の生活スタイルや希望との相性で決まる
- 向いていない特徴があっても、仕組みを工夫すれば補える場合がある
- まずは自分がどちらに近いかを知ることが出発点
通信制高校が合うかどうかは、学校の教育体制に加えて、本人の性格や生活スタイルとの相性でも変わります。
ここでは向いていない可能性がある人から先にお伝えします。
「自分は向いてないかもしれない」と感じている方も、当てはまるからといって諦める必要はまったくありません。判断材料の一つとして読んでみてくださいね。
通信制高校が向いていない可能性がある人の特徴
- 締め切りを自分で管理するのが苦手な人
- まわりに人がいないと集中しにくい人
- 集団生活や競い合う環境を楽しみたい人
自由度の高さが、そのまま負担になってしまうタイプがあります。
いちばん多いのは、締め切りを自分で管理するのが苦手な人です。誰かに声をかけられないと取りかかれないタイプだと、レポートが後回しになり、気づけば数か月分たまっていた、ということが起こりやすくなります。
周囲に人の気配がないと集中しにくい人も、自宅学習が中心の環境では力を出しにくいかもしれません。毎日友達と会いたい人、クラスメイトと競い合いながら勉強を進めたい人にとっては、物足りなさを感じる場面もありますね。
ただし、これは「向いていないから選ぶな」という話ではありません。
自分の弱点がわかっているなら、それを補う仕組みがある学校を選べばいいだけです。通学頻度の多いコース、面談の回数が多い学校、個別指導や家庭教師の併用など、組み合わせ方はいくつもあります。
こんな人には通信制高校が向いている
- 体調に波があり、決まった時間の登校が難しい人
- スポーツ・芸能・資格取得・大学受験に時間を使いたい人
- 対人関係の負担を減らして学び直したい人
体調に波があって毎日決まった時間に登校するのが難しい人には、通信制高校は現実的な選択肢になります。
起立性調節障害や慢性的な体調不良があるお子さんの場合、全日制のような毎日の登校を前提としない仕組みそのものが支えになりますね。ただし、所定のスクーリングや試験への参加は必要です。
登校日数が少ない分、スポーツや芸能活動、資格取得、大学受験の勉強に時間を回したい人にも向いています。すでにやりたいことが決まっている生徒にとっては、自由に使える時間の多さがそのまま強みになります。
不登校を経験したお子さんにとっても、心身の負担を減らしながら高卒資格を目指せる道です。
大切なのは、休んだ日をゼロに戻すのではなく、翌週から再開できる形にしておくことです。体調が不安定なお子さんの学び方については、ランナーの不登校のお子さん向けのサポートもご参考になるかもしれません。
なお、これらのメリットを活かすには、レポートを自分のペースで進める意欲があることが前提になります。そこに不安がある場合は、次の章の仕組みづくりが効いてきますよ。
後悔しないための学校選びと、入学後の過ごし方
- 学校選びは「サポートの中身」を具体的に聞くのがコツ
- 入学後の3か月を学習リズム作りの期間と考える
- 保護者の方は、決める前に本人の希望を聞く順番が大切
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
「サポート体制が整った学校を選びましょう」という助言はよく見かけますが、学校選びだけでなく、入学したあとの学習管理も同じくらい大切です。両方をセットで整理しました。
学校選びで必ず確認したい5つのチェックポイント
- レポートが遅れたときの連絡体制を必ず聞く
- スクーリングの回数・場所・日程の融通を確認する
- 費用は授業料と授業料以外を分けて見積もる
私たちは通信制高校を運営していないので、特定の学校をおすすめすることはできません。そのかわり、見学や個別相談で聞いておくと後悔しにくい5つの質問をお伝えしますね。
1つ目は、レポートの提出が遅れたときに誰がどのタイミングで連絡してくれるかです。中退を防ぐ観点から、確認しておきたいポイントになります。
2つ目は、スクーリングの回数・場所・日程です。全国から入学できる広域通信制では、年に数日の集中スクーリングで遠方への宿泊が必要になることもあります。振り替えの可否まで聞いておきましょう。
3つ目は、担任との面談頻度。月1回なのか、学期に1回なのかで、つまずきに気づくまでの時間がまったく違います。
4つ目は、費用の内訳です。授業料と、入学金・施設設備費・教材費・コース費を分けて出してもらってください。
5つ目は進路支援の中身で、進学希望なら受験指導の体制、就職希望なら求人紹介の実績を聞いておくと安心です。
なお、公立通信制で十分に合う方もたくさんいます。費用を抑えたい、スクーリングの回数が少なくても自分で進められる、という場合は公立も候補に入れて比較してみてくださいね。
入学後の3か月で学習リズムを作る具体的な方法
- レポートは「月単位」ではなく「週単位」に割る
- 提出予定を家族や誰かと共有する日を決めておく
- 体調が悪い日の代替時間を先に決めておく
- 最初の1か月だけ伴走者をつけるのも一つの方法
入学してから最初の3か月を、学習リズムを作る期間と考えてみてください。
ここで形ができると、その後がぐっと続けやすくなります。私たちはこれまで30,034人のお子さんの指導に関わってきましたが、勉強が苦手でも通信制で続けられた子には、いくつか共通する「仕組み」がありました。
押し付けるつもりはありませんが、一つの方法としてご紹介しますね。
まず、レポートを月単位ではなく週単位に割ります。「今月中に5枚」ではなく「今週は3ページ」まで落とすと、着手のハードルが下がります。カレンダーに書き込むのは提出期限ではなく、着手日のほうです。
次に、提出予定を誰かと共有する日を週に1回決めます。保護者の方でも、担任の先生でも、指導の先生でもかまいません。週に1回、誰かと進み具合を共有する。これだけでも、提出のリズムは作りやすくなります。
3つ目は、体調が悪い日の代替時間をあらかじめ決めておくことです。「今日できなかったら日曜の午前にやる」と先に決めておくと、休んだ日が「取り返せない日」になりにくくなります。体調に波がある子ほど、この一手が効きますよ。
4つ目に、最初の1か月だけ伴走者をつけるという考え方があります。ずっとではなく、リズムが立ち上がるまでの期間限定です。
たとえば、レポートが2か月分たまって開くこと自体がつらくなってしまう、というのはとてもよくあるつまずき方です。こうしたとき、週1回の指導日を「レポートを一緒に開く日」と決めるだけで、遅れが解消し、その後は自分で進められるようになるケースがあります。
つまずきの正体は「やる気」ではなく、最初の1ページを開く場面に誰もいないことなんですね。向いていない特徴があっても、仕組みを工夫すれば補える場合があります。
お子さんから「通信制高校に行きたい」と言われた保護者の方へ
- まずは理由を最後まで聞くことが最優先
- 学校を決める前に、本人の希望を聞く順番に変える
- 保護者だけで抱え込まず、相談先を持っておく
お子さんから「通信制に行きたい」と言われたとき、すぐには受け止めきれない気持ちになるのは自然なことです。
全日制を続けさせるべきか、通信制に移らせるべきか。どちらを選んでも後悔しそうで、判断がつかないという保護者の方はとても多くいらっしゃいます。
このとき効果があるのは、話し合いの順番を変えることです。「どの学校にするか」から入ると条件の話ばかりになりますが、「今の学校の何がつらいのか」「どんな1日を過ごせたら楽になるか」から聞くと、必要な条件のほうが後から見えてきます。
学校見学も、保護者の方が候補を絞ってから連れて行くより、本人と一緒に3校ほど選ぶところから始めるほうが、入学後の納得感が違ってきます。
それから、保護者の方ご自身が抱え込まないことも大切です。担任の先生、スクールカウンセラー、自治体の教育相談窓口など、話を聞いてもらえる場所はいくつもあります。
高校生の不登校とその後の進路については「高校生の不登校」でも整理していますので、判断に迷っているときの参考にしていただければと思います。
自己管理や受験対策が不安なら|家庭教師という選択肢
- 学校のサポートで足りる方には家庭教師は必要ない
- 足りない部分だけを外から補うという考え方
- サポート校と家庭教師は位置づけも役割も違う
ここまでお読みいただいて、学校のサポートだけで進められそうだと感じた方は、この章は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
そのうえで、レポートの管理や大学受験の対策に不安が残る場合は、足りない部分だけを外から補うという方法もあります。混同されやすい「サポート校」との違いまで含めて整理しておきますね。
学校のサポートだけでは不安なときに家庭教師が心強い理由
- 週1回の予定が生活のリズムそのものになる
- レポートと受験対策を同時に進められる
- 体調に波があってもオンラインに切り替えられる
通信制では、担任の先生との面談だけで進み具合を細かく把握するのが難しい場面があります。
家庭教師の場合、理解度やレポートの進捗にあわせてマンツーマンで進められます。何より、決まった曜日に人と会う予定があること自体が、生活の中に学習のリズムを生んでくれます。
先ほどお伝えした「週に1回、誰かと進み具合を共有する」を、そのまま形にできるということですね。
学校のカリキュラムだけでは手薄になりやすい大学受験の対策を、レポートと並行して進められるのも利点です。
ランナーの場合は、体調に波がある日は訪問からオンラインに切り替えられるので、「今日は起き上がれない」という日でも学習を止めずに済みます。横になったままでも、画面越しに1問だけ一緒に解く、という日があってもいいのです。
発達障害コミュニケーション指導者の資格を持つスタッフも在籍しており、集中の続く時間や指示の伝え方を、お子さんの特性に合わせて調整しています。
サポート校と家庭教師の違い|費用と役割で比べる
- サポート校は高校ではなく、在籍校の学習・生活を支える民間施設
- 費用はどちらも就学支援金の対象外
- どちらも必要ない方もいます
通信制高校を調べているとよく出てくるのがサポート校です。混同されやすいので、位置づけと役割を整理しておきますね。
| 項目 | サポート校 | 家庭教師 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 学校教育法上の高校ではない民間の教育施設。通信制高校に在籍しながら利用する | 民間の教育サービス。通信制高校に在籍しながら利用する |
| 役割 | 学習面と生活面をまとめて支援する | 自宅やオンラインで学習を個別に伴走する |
| 利用形態 | 通学型・オンライン型など施設により異なる | 訪問・オンラインから選べる |
| 費用の決まり方 | 年単位の料金設定が多く、施設や通学日数で大きく変わる | ランナーの場合は時間単価。週1回60分で月12,000〜15,000円程度 |
| 就学支援金 | 対象外 | 対象外 |
| 向いている人 | 家以外に居場所がほしい/通う習慣を作りたい | 通学自体が負担/勉強のつまずきや受験対策を重点的に補いたい |
費用については、金額そのものより「決まり方」が違う点を押さえておくと比べやすくなります。サポート校は施設ごとに料金体系が大きく異なるため、必ず個別に見積もりを取ってください。
また、サポート校は学校教育法上の高校ではないため、その費用は就学支援金の対象になりません。通信制高校の学費とは別に発生する点も押さえておきたいところです。
とはいえ、サポート校が必要ない方もたくさんいます。通う場所そのものを求めているのか、勉強の伴走だけを求めているのか。ここが分かれ目ですね。
家庭教師のランナー|勉強が苦手な子専門のマンツーマン指導

- 創業21年、勉強が苦手な小中高生専門のマンツーマン指導
- 1コマ30分900円〜、兄弟・友達同時受講で2人目以降がお得
- 全国どこでも受講できるオンライン指導に対応
- 発達障害や不登校のお子さんにも寄り添うサポート体制
家庭教師のランナーは、2004年の創業から21年にわたり、勉強が苦手なお子さん専門の指導を行ってきた家庭教師センターです。
これまでの指導実績は30,034人。一人ひとりに合わせたオーダーメイドの指導で、「わかる楽しさ」を感じてもらうことを大切にしています。
料金の目安と兄弟・友達同時受講のお得な仕組み
料金は1コマ30分あたり、小中学生が900円、高校生が1,000円です。
週1回60分のペースなら、月あたり約12,000〜15,000円が目安になります。兄弟や友達と2人で同時に受講すると、2人目以降の料金が半額以下になる仕組みも用意されています。
詳しくは高校生コースの詳細もご覧くださいね。
大学受験対策も相談できるマンツーマン指導
完全マンツーマンなので、志望校に合わせて受験対策の内容を柔軟に調整できます。
2024年の第一志望合格率は97.5%でした。単位認定試験の前だけ集中的に見てほしい、といった短期的な相談も可能です。
オンライン指導なら全国どこでも訪問と同じ丁寧さで受講できる
全コースがオンライン指導に対応しており、全国どこからでも同じ内容の授業を受けられます。
訪問とオンラインは、ご家庭の状況に合わせてあとから変更することもできます。LINEで24時間質問できる仕組みもあるため、指導日以外につまずいても止まらずに済みますよ。詳しくはオンライン指導についてをご覧ください。
発達障害や不登校の子にも寄り添うサポート体制
専門のカウンセラーが在籍し、不登校のお子さんへのサポート実績を積み重ねてきました。
発達障害コミュニケーション指導者の資格を持つスタッフも在籍しています。勉強のつまずきだけでなく、その手前にある「机に向かうまで」の部分から一緒に考えていきます。
相性や進め方が気になる場合は、90分の無料体験で実際の指導を見てから判断していただけますし、無理な勧誘は一切ありません。
通信制高校はやめとけ|知恵袋でよく聞かれる疑問Q&A
- 「人生終わり」と言われる噂の真相
- 高卒資格と高卒認定の違い
- 転入・編入で後悔しないための注意点
- すでに入学して後悔している場合の相談先
最後に、よく検索されている疑問をQ&A形式で取り上げます。
質問サイトや掲示板では繰り返し話題になるテーマばかりですが、書き込みだけでは判断しづらい点を、制度と事実にもとづいて整理しました。
通信制高校に行ったら人生終わりって本当?
- 卒業すれば全日制と同じ「高等学校卒業」の学歴になる
- 大学入学資格も同じように得られる
- 後悔の背景には、学校の仕組みと希望が合わなかったケースもある
結論から言うと、そんなことはありません。
通信制課程でも、卒業すれば学歴は「高等学校卒業」となり、大学入学資格も得られます。
もちろん、後悔している人がいるのも事実です。なかには「自分に合わない学校を選んでしまった」「必要なサポートを受けられなかった」という声もあります。
裏を返せば、合う学校を選んで必要な支えを得られれば、後悔は減らしやすいということですね。
卒業後の進路は、在学中に何に取り組んだかで変わってきます。不安が強いときほど、噂ではなく制度とデータを確認してみてください。
通信制高校と高卒認定はどっちがいいの?
- 通信制高校の卒業は学歴が「高卒」になる
- 高卒認定は合格しても学歴が高卒にはならない
- 目標と、通える体調かどうかで選び方が変わる
混同されやすいのが高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)です。
通信制高校を卒業すると学歴は「高卒」になります。一方、高卒認定は「高校を卒業した人と同程度の学力がある」と認める資格で、合格しても最終学歴が高卒になるわけではありません。
どちらも大学や専門学校の受験資格は得られますが、意味合いが違うということですね。
就職活動で学歴として高卒を示したい場合は、卒業して高卒資格を得るほうが適しています。逆に、学校に通わずに短期間で受験資格だけを得たい場合は高卒認定という道もあります。
迷ったら「就職の場面で困らないか」を基準に考えてみてください。難易度や対策の進め方は「高卒認定試験は簡単すぎ?」でまとめています。
転入や編入で後悔しないためのポイントは?
- まず修得済み単位の引き継ぎ条件を確認する
- 卒業時期は複数の条件で変わるため、転入先に必ず確認する
- パンフレットだけで決めず、必ず見学する
転入・編入で最初に確認したいのは、今の学校で修得した単位がどこまで引き継げるかです。
引き継げるのは修得が完了した単位で、履修途中の科目は認められないのが一般的です。前の学校で修得した単位は転入先の校長が認定できますが、扱いは学校ごとに異なります。
卒業の時期も、修得済みの単位数、在籍期間、転入の時期、転入先がいつ単位を認定するかによって変わります。待ったほうがよい場合も、早く動いたほうがよい場合もあるため、退学や転校の時期を決める前に必ず転入先へ確認してください。
学校選びでは、パンフレットの情報だけで決めず、必ず学校見学や個別相談に参加してください。スクーリングの頻度と場所、レポート未提出時のフォロー体制は、その場で聞いておきたいところです。
そして、本人が納得できているかどうかを最後に確認しましょう。「家から近いから」「学費が安いから」だけで選ぶと、入学後にギャップを感じやすくなります。
すでに通信制高校に入学して後悔している場合はどうすれば?
- まず修得済みの単位数を確認する
- やめる以外の選択肢もいくつかある
- 一人で抱え込まなくて大丈夫です
すでに入学したあとで「思っていたのと違った」と感じている方も、この記事を読んでくださっているかもしれません。
まず落ち着いて確認したいのは、今どれだけ単位を修得しているかです。ここが分かると、選べる道が具体的に見えてきます。
選択肢はやめるか続けるかの二択ではありません。コース変更、別の通信制高校への転入、休学して体調を整える、外部の個別指導を短期間だけ使う。組み合わせ方はいくつもあります。
そして、これは静かにお伝えしておきたいことです。
つらさが自分だけで抱えきれない大きさになっているときは、学校のスクールカウンセラーや、お住まいの自治体の教育相談センターに話してみてください。担任の先生に一言伝えるだけでも、状況が動くことがあります。
一人で抱え込まなくて大丈夫ですよ。
通信制高校はやめとけについてまとめ
- ・公的データで差が出ているのは大学等進学率と中途退学率
- ・2026年度から所得による制限が撤廃され、授業料の負担は下がった
- ・向いていない特徴があっても、仕組みを工夫すれば補える場合がある
通信制高校が「やめとけ」と言われる理由には、通信制という仕組みそのものの話と、本人と学校が合わなかったという話が混ざっています。
大学等進学率と中途退学率には、全日制・定時制との差があります。一方で、卒業者に占める就職者の割合は近い水準でした。
ただし、これらの数字だけで学力や就職の有利・不利まで判断することはできません。数字が何を示しているのかを確かめたうえで、自分に当てはまるのかを考えてみてくださいね。
自己管理がどれくらい得意か、人との関わりをどれくらい必要としているか、将来どんな進路を目指したいか。この3つを整理してから学校を選ぶと、後悔しにくくなります。
そして入学後は、レポートを週単位に割り、進み具合を誰かと共有する日を作る。この小さな仕組みが、3年間を支えてくれます。
今日できることがあるとすれば、気になる学校を3つ書き出して資料請求をしてみることです。それだけで、比べる軸がぐっと具体的になります。
もし自己管理や受験対策に不安が残るようでしたら、ランナーの90分の無料体験で学習計画だけ相談していただくこともできます。無理な勧誘は一切ありませんので、気軽に使っていただけたらうれしいです。
「やめとけ」という言葉だけで判断せず、事実をもとに、自分や家族に合った学び方かどうかを見極めていきましょう。








